エポック社の「2022 広島東洋カープ PREMIER EDITION」が4月30日に発売される。エポック社のトレカの新ブランドの第1弾として、期待が高まるこのアイテム。制作担当者のエポック社カード事業部・Sさんに話を聞いた。
-今回の「広島東洋カープ PREMIER EDITION(PE)」のコンセプトは?
Sさん「2018年にスタートして昨年までみなさまにお届けした『ROOKIES & STARS(R&S)』をリニューアルというか、ブラッシュアップ、パワーアップさせた新ブランドになります。これまで、球団別のアイテムではこの『R&S』と『STARS & LEGENDS(S&L)』の二本立てでした。今年からは『PE』だけの球団、これまで通り『S&L』も作らせていただく球団もあります」
-『PE』のアピールポイントをお願いします!
Sさん「1パックに6枚のカード、1ボックスに6パックが入ります。その1ボックスから1枚の割合で直筆サインカードが出現します。1ボックスから5枚の割合でインサートカードが出現します。そのうち、2枚はシリアルナンバーが入ります。『R&S』よりインサートの数量が増えて、シリアルナンバー入りの枚数も増えています。もちろん、好評の他球団アイテムとの横断型インサート『GEM』はそのまま、ラインアップしています。封入されるインサートの種類が『R&S』と比較して大幅に増量されます。「広島東洋カープ PREMIER EDITION(PE)」に関しては前年の『R&S』の1.5倍になります。前年と比べていかに、より高級感のあるカードデザインにするか、銀紙、ホログラム紙の特徴を活かしていかに光らせるか、というところに注力しました」
-サインカードでは現役選手が増え、球団OBは減りましたね?
Sさん「現役選手のサインを引き当てたい、というお客様の希望に沿った形になりました。カープの『PE』ではOBの方は3人の予定です。元々、『R&S』はルーキー全員のサインを入れ、ルーキーカードに力を入れることで他の商品と差別化を図ってきました。その中で現役選手のサインも増やして欲しい、という声を多数、いただいたこともあり、今回の対応になりました」
-サインカードの種類はこれまで通りですか?
Sさん「ルーキーの直筆サインカード『ROOKIE AUTOGRAPH』は健在です。今年は稲妻をモチーフにしました。さらに、他のアイテムで好評の直筆サインボールカード『BASEBALL AUTOGRAPHS』を限定枚数で封入いたします」
-『PE』ではカープが一番手の登場になりますが?
Sさん「いつもトップバッターなので、慣れました(笑)。お客様のご要望をかなえて、制作側としてはやりたいこと、やりたかったことを全部、詰め込んだ新商品ですから、自信をもっておすすめできます。楽しみにしていただきたいです」
-Sさんもトレカを収集しているのですか?
Sさん「今は開発がメインで自身が集めることはしていませんが、幼少期はカルビーのプロ野球チップスで始めて、その後、父親の仕事でカナダに住んだ時にアイスホッケーのステッカーにはまりました。アルバムに貼って集めていたのですがコンプリートできなくて…。大人になって、その年のアルバムにすべてのステッカーが貼られたものを購入しました。届いたアルバムを見て当時のことを思い出して感慨深かったです。トレカはこういう楽しみもあるということを再発見しました」
-これまで手掛けた自慢のアイテムは?
Sさん「こだわりのアイテムと言えば、昨年の『プロ野球OBクラブ キャリアアチーブメント』です。記録を達成した時の写真をカードに使用し、OBのみなさまにその記録のインスクリプションを書いていただきました」
-今後はどんなトレカを作っていきたいですか?
Sさん「みなさんが期待されている以上のものを作っていきたいということは絶えず考えています」
取材・構成=トレカジャーナル編集部