米大手オークションハウス「Goldin Auctions」で、ミントの出品代行サービスを通じて日本から出品された、NBAマイケル・ジョーダンのスペシャルなトレーディングカードのセットが43,800ドル(約504万円)で落札された。レアな限定セットが日本で発掘され、出品者も高額な落札額を得る、という大きな価値のある取引になった。
今回、落札されたのはUPPER DECK「2007-08 Upper Deck Exquisite Collection 」の「Exclusive Michael Jordan Set」でシリアルナンバーは06/23。2枚のサインカード、そのうち、1枚はパッチオートで、さらに1枚のパッチカード(サインなし)で構成。すべて、シリアルはボックスと同じ06/23だった。23はもちろん、ジョーダンの代名詞ともいえる背番号である。
UPPER DECK社の「Exquisite Collection」は2003‐04年のシーズンから販売を開始したブランドで、このシーズンがルーキーイヤーだったレブロン・ジェームスのために立ち上げた、と言われる。ジャージー、パッチ、そして、サインに特化した高級版で、NBAだけでなく、MLB、NFLでも作られ、今でも人気が高い。現在でいえば、PANINI「National Treasure」がお買い得価格で購入できることをイメージすればわかりやすい。
さらに、今回のセットは、当時、7~8万円で販売されていたボックスの中に、さらに入っていた「当たりボックス」。「Exquisite Collection」はルーキーパッチオート1枚、パッチオート1枚、メモラorオート1枚、レギュラー1枚、パラレルorプレート1枚の基本構成で、ランダムで、今回の当たりボックス「Exclusive Box」やアンカットシート交換券などの「おまけ」ともいえるエクストラな要素もありました。この「Exclusive Box」はジョーダンを含め13選手のバージョンがあった。13選手それぞれの背番号の数量限定で5枚中2枚(レギュラー、RPA)を除いて、その選手になる仕様で、中箱にもそれぞれの選手のサインが書かれたメモラビリアになっていた。
昨年8月には「Goldin Auctions」で「Exquisite Collection」のジョーダンの15枚限定「Emblems Of Endorsement」パッチサインカードが523,980ドル(約5760万円)で落札され、関係者を驚かせた。今回はその「Exquisite Collection」の、ジョーダンだけのボックスセットで、3枚のトレカがきれいに収まった中箱にも価値がある。高級感が漂う黒いボックスにはジョーダンの金ペンで書かれたサインと、UPPER DECK社の証明ホログラムシールが添付され、保存状態もいい。
このボックスの出品を代行した、MINT LAB TOKYOによると「ジョーダンのサインが今、単品で8,000ドル~10,000ドルで取引されているので、2枚のサインカード+メモラビリアカード1,000ドル+箱サイン5,000ドルで、合計は約30,000ドル、と想定し、依頼者には落札額は300万円から400万円になるのでは」と伝えた、という。落札額はやや想定額を上回り、うれしい結果となったが、ほぼ想定通りになったのは、さすがと言わざるを得ない。これもミントの出品代行を利用するメリットだろう。
パックから引き当てるレアなカードに比べ、最初からセットで売られているカードは評価が低そうだが、引き当てたボックスなら話は別。そして、「神様」ジョーダンのトレカなら、別格である。ジョーダンに限らず、レアなシングルカードだけでなく、こんなレアなカードセットもまだまだ、日本には眠っていそうだ。
※「Goldin Auctions」での落札額はバイヤーズプレミアム込み。
トレカジャーナル編集部