MLB公式サイトは3月18日、2022年シーズン開幕前のプロスペクト・ランキング・トップ100を公開した。ナンバーワンの有望株は、ボビー・ウィット・ジュニア内野手(ロイヤルズ)で、三塁のレギュラーとして開幕ロースター入りの可能性もある、という。
ボビー・ウイット・ジュニアは2019年のMLBドラフトで全体2位で指名された。父親はメジャー通算142勝、1995奪三振の剛腕投手で、ワールドシリーズも制した経験もある。レンジャーズに1巡目(全体3位)で指名され、のべ7球団で16年間にわたりプレーした。昨季までNPB埼玉西武ライオンズに所属したザック・ニール投手はボビー・ウイットの娘さん、ジュニアのお姉さんと結婚している、というエピソードもある。
今回、公開されたランキングでは、2019年のMLBドラフト全体1位のラッチマン捕手を超えて、1位にランクされた。昨季はロイヤルズ傘下のAAで打率.295、16本塁打、51打点、AAAで.285、17本塁打、46打点を記録した。ともに出場試合数は21試合だったので、合計42試合で33本塁打、97打点の好成績を残したことになる。高卒でのプロ入りだったため、当初は打撃のパワー不足を指摘する声もあったが、それも払拭した。
ドラフト1巡目指名を受けた後から、PANINI社が制作していた高校時代のトレカの人気も高まったウイット・ジュニア。ロイヤルズのユニホームのカードは、日本でも大ヒット商品となったTOPPS「2019 Bowman Draft」には収録されずに翌年の「Bowman」まで待たなくてはいけなかった。今回のプロスペクト・ランキング公開で、さらに注目度は高まりそうで、今のうちにトレカを入手しておいたほうがよさそうだ。
球団別ではマリナーズ、マーリンズ、パイレーツの6人が最多。ホワイトソックスとアストロズからは1人も選ばれなかった。100人の内訳は投手29人、野手71人。また、国内ドラフト選手74人、国際FA選手26人となっている。
☆MLBトッププロスペクト10
【1位】ボビー・ウイット・ジュニア内野手(ロイヤルズ)
【2位】アドリー・ラッチマン捕手(オリオールズ)
【3位】フリオ・ロドリゲス内野手(マリナーズ)
【4位】スペンサー・トーケルソン内野手(タイガース)
【5位】ライリー・グリーン外野手(タイガース)
【6位】グレイソン・ロドリゲス投手(オリオールズ)
【7位】ガブリエル・モレノ捕手(ブルージェイズ)
【8位】アンソニー・ボルピー内野手(ヤンキース)
【9位】CJ・エイブラムス内野手(パドレス)
【10位】フランシスコ・アルバレス捕手(メッツ)
トレカジャーナル編集部