ワールドカップ・アジア最終予選。勝てば7大会連続出場、負ければ3位転落の危機となる大一番となった3月24日のアウェイでのオーストラリア戦。天候は雨。ピッチも穴だらけと、日本代表のパスワークに不安がよぎるコンディションだった。
試合は序盤から日本が再三の好機を生み出すも、相手GKの好守やゴールポストに阻まれ得点出来ず。逆にカウンターからオーストラリアも果敢にゴールを狙う展開が続いた。後半は落ち着きを戻した日本だったが、それでも中々ゴールは奪えない。スコアレスドローに終わるかと思われた試合終了間際の89分。守田選手から出たボールに追いついた山根選手がマイナス気味のクロスで中にと折り返すと、反応した三笘選手が落ち着いて右足で蹴り込み、待望の先制ゴール。これで勝利をほぼ手中に収めた日本だが、その5分後のアディショナルタイムにも、三苫選手が世界を驚かせる圧巻のゴールを決めてみせた。
94分に左サイドのタッチライン際でボールを受けた三笘選手。そこで時間を使うのかと思いきや、マークについていた相手DFを一瞬で抜き去りにし、中へとカットイン。さらにDFを2人かわして放った右足のシュートはGKの手を弾いてゴールイン。そのまま試合は終了し、日本は7大会連続のワールドカップ出場を決めた。
三笘選手は高校までは地元・川崎フロンターレの下部組織に所属。トップ昇格への打診はあったものの、筑波大への進学を決断。2017年にはユニバーシアード日本代表として金メダルを獲得。在学中に特別指定選手として川崎フロンターレに2種登録され、2020年にプロ契約。この年、川崎フロンターレのJリーグ優勝と天皇杯の2冠達成に貢献。新人選手ながら13ゴールを挙げ、ベストイレブンに選出された。
2021年にプレミアリーグのブライトンにJリーガーとして最高金額と伝えられる移籍金で完全移籍し、その後、ベルギーのユニオンSGに期限付き移籍した。持ち味は何といっても両足で巧みにボールを扱う緩急鋭い華麗なドリブル。オーストラリア戦での2得点目はまさに三笘選手の真骨頂とも言えるプレーだった。
この時の活躍もあり、三笘選手の直筆サインカードは価格が急上昇中だ。3月29日現在、MINT-MALLでは50,000円にて販売中だが、このコラムを執筆中に60,000円にて販売されていた1stナンバーが完売となった。今後間違いなく世界から注目される選手なので、レアカードの高騰化と共に入手が難しくなる可能性もある。今、見つけたら即買いの1枚かもしれない。
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Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。