バスケットボールBリーグの横浜ビー・コルセアーズは3月3日、特別指定選手としてプレーしている河村勇輝と2022‐23シーズンのプロ契約を結んだことを発表した。
東海大2年の河村は、今季、学生を対象とする特別指定選手として横浜でPGとしてプレーし、ここまで13試合で平均出場時間を約20分記録していた。福岡第一高3年時にも三遠ネオフェニックスに特別指定選手として加入し、18歳8ヶ月23日で、B1史上最年少出場と史上最年少得点の記録を更新した。
今回のプロ契約は、3月31日限りで河村が東海大を中退することを決めたことを受けてのもの。その理由について、河村は会見で「日本を代表するポイントガードになり、2024年のパリ五輪に出場することが目標。どうすれば、その目標に近づけるかを考えた結果、この決断に至りました。2年というのは短い期間なので早く色々なことを経験して色々なことをやっていきたい」と明かした。東海大では昨年、全日本大学選手権で準優勝し、アシスト部門で1位に輝いた。
河村は、今季は特別指定選手の活動期間を延長し、5月の閉幕までプレーし、9月に開幕する予定の来季はプロとしてコートに立つ。
「特別指定選手」は男女サッカー、フットサルにもある制度で、Bリーグでは2016年の発足と同時に導入された。全日本大学バスケットボール連盟、全国高等学校体育連盟のいずれかに加盟するチームの16歳から22歳までの選手(3月31日までに所属)が対象で、各クラブは2名まで登録でき、期間は3か月間で延長もできる。
岡田侑大(信州ブレイブウォリアーズ)が2018年に拓大を中退し、シーホース三河で特別指定選手としてプレー。プロ契約を結んだ翌2019年に新人王に輝いた。小酒部泰暉(アルバルク東京)は指定特別選手だったアルバルクでのプレーに専念するため、神奈川大3年時にバスケ部を退部したこともあるが、極めてレアなケースで、河村のパリ五輪へ賭ける熱い想いが伝わってくる。
特別指定選手のトレーディングカードは先頃発売された「BBM×B.LEAGUETRADING CARDS 2021-2022 SEASON FAST BREAK 2nd Half」に八村阿蓮(群馬クレインサンダーズ)や大倉颯太(千葉ジェッツ)など12選手がシークレットカードとして初収録されていたが、河村はラインナップされていなかった。ファン待望の河村のルーキーカードが来季、作られる。
トレカジャーナル編集部