TOPPS社は3月1日、アリゾナ州チャンドラーでカードショップのオーナー、小売業者を集め、今年の企業方針を発表した。同社は昨年、FANATICS社に買収されており、今後の動向が注目されていた。
同社はこの日、2021年版のブランド13種の発売が遅れていることを明かしたが、2022年版の多くの新ブランドを発表し、健在ぶりを示した。
野球の新商品として、夏に発売予定の「Topps Gilded Collection Basebal」は超高級版。11月には人気の「Dynasty」のマイナーリーグ版が登場。マイナー・リーグでは初の高級版カードで、従来の「Dynasty」と同じ仕様になる。同時期に「Chrome Baseball」の新ブランドとして、宇宙をイメージしたデザインの「Topps Cosmic Chrome Baseball」が発売される。
目玉ともいえる企画は、「Stadium Club」の限定版としてニューヨーク・ヤンキースでスーパースターだったデレク・ジーター遊撃手を特集したセットを発売。1セットに何と14種類のサインカードと、ジーターに会える特別なパーティへの招待状が入る。
さらに、バスケットボール、アメリカンフットボールの新ブランドとして、大学スポーツのカード化に進出。「Bowman University」として、商品化に関して個人契約を結んだアスリートのカードを作成する。サインカードも封入する。バスケットボールではチェット・ホルムグレン、シェイドン・シャープ、キーガン・マレー、アメフトではブライス・ヤング、ケニー・ピケットらと契約を結んだ、という。この「Bowman University」はバスケットボール、アメフトともに今夏の発売が予定されている。数量限定で、1ボックスから2枚の「Chrome」サインが出現するオッズになる、という。
サッカーはU-21のトップ選手にスポットを当てた「Bowman Chrome Soccer」が夏に出る。「Bowman」ブランドとしては初めての、ユーロサッカーのリリースになる。
「Topps Chrome Tennis」も夏に発売予定で、ココ・ガウフとエミリー・ラドゥカヌのルーキーカードが封入される。テニス以外のスポーツカードも計画されており、ラクロスのプレミア・リーグや、ソフトボール、バレーボールを含む様々なスポーツのアスリートを集めた「Athletes Unlimited」の制作が進んでいる。
TOPPS社の専用ページで期間限定で販売されるオンデマンドカードは「プロジェクト2020」「プロジェクト70」に続き、「プロジェクト100」が制作される。
また、毎年、恒例となった「ナショナルカードデー」は今年、8月6日に実施。今回は野球だけでなく、UEFAチャンピオンズリーグ、スターウォーズ、ガーベッジペイルキッズのいずれかの無料パックを選択できるようになる。
トレカジャーナル編集部