TOPPS社はMLBの2022年シーズン開幕に合わせ、オンデマンドカード「Topps Now」のシーズン第1弾を発表。開幕戦でメジャー初安打を記録した鈴木誠也外野手(シカゴ・カブス)のルーキーカードが登場した。
「Topps Now」は今年に入って、トレードやFAで移籍した選手のカードと、スプリングトレーニング(春季キャンプ)での様子をチームセットにしたカードを発売。カブスのスプリングトレーニングセットには鈴木は選ばれていなかった。
鈴木は4月7日に本拠地のリグレーフィールドで行われたミルウォーキー・ブルワーズとの開幕戦に「6番・右翼」でスタメン出場し、デビューを飾った。
スタンディングオベーションで迎えられた初打席は昨年のサイ・ヤング賞投手で、シーズン最少(規定投球回到達者)の34与四球のコービン・バーンズに追い込まれながら、四球を選んだ。そして、第2打席はそのバーンズから初安打を記録した。87マイル(140キロ)の外角へのスライダーに泳ぎながらもバットに乗せ左前へ運んだ。進塁し、犠飛で同点のホームも踏み初得点もマーク。チームはこの回に3点をあげ逆転し、そのまま、逃げ切った。
第3打席ではアーロン・アシュビーから四球を選び、第4打席はジェーク・カズンズの前に見逃し三振に倒れた。日本人野手のMLBデビューは二刀流の大谷翔平を含め18人目。右打ちの外野手は新庄剛志、田口壮に続き3人目となった。デビュー戦で出塁(敵失は含まない)を3度以上記録したのは、04年の松井稼頭央(5度)、08年の福留孝介(4度)に次ぐ3人目となった。
MLBといえば、どこでそんな記録を調べたのか、と思いたくなる記録がどんどん出てくることでも知られる。「メジャー初打数で前年のサイ・ヤング賞投手から安打」はカブス球団史上初、MLBでは6年ぶりの快挙だそうだ。また、「前年のサイ・ヤング賞投手からメジャーデビュー戦で安打」は、09年のボビー・スケールズがティム・リンスカムから放って以来、カブス史上13年ぶり2人目だった、という。
「楽しかった。(初安打を記録したバーンズは)凄いっすね。見たことのないボール。こんなピッチャーいるんだ。こういうピッチャーともっと対戦して勝負したいというのを望んでこっちに来た」と鈴木は笑顔を見せた。「Topps Now」の鈴木のルーキーカードを見ると、その快挙に驚き、今後の活躍への期待で、こちらも笑顔になってしまう。
今回の「Topps Now」では、ヒューストン・アストロズとの開幕戦で、MLB史上初の開幕「1番・投手」に起用され、4回2/3を4安打1失点に抑え、打者としては4打数無安打だった大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)、クリーブランド・ガーディアンズとの開幕戦に「2番・三塁」で先発出場し第3打席にメジャー初安打を放ったNO.1プロスペクトのボビー・ウイット・ジュニア内野手らがカード化された。
トレカジャーナル編集部