MINT横浜店がMINTモールに長嶋茂雄さん(巨人軍終身名誉監督)のカルビー「2022 プロ野球チップス第1弾」の金箔サイン入り復刻カードを出品した。2022年のトレーディングカードシーンを飾る1枚で、「プロ野球チップス」も売れて、通販限定の「スペシャルボックス」は早々と完売してしまった。
「プロ野球チップス」の50周年を記念した、この復刻カードは50年前の1973年当時に人気だった長嶋茂雄さんと王貞治さん(ともに当時は読売ジャイアンツ)のカードをキラカードで復刻させたもの。インサートカードとしての通常版に加え、金箔サイン版がある。
それにしても、これほど笑顔が似合うプロ野球選手はいないのではないか、と思われるほどの写真だ。長嶋さんと言えば「燃える男」と呼ばれるほど、攻守走に躍動感あふれるプレーでスタンドを沸かせてきた。そんなプレー姿のトレカも人気だが、この復刻カードのようなポーズの写真もカッコいい。まさに、打っても、守っても、走っても、ポーズを決めても絵になる男なのである。
そのポージング写真の貴重なトレカをMINT池袋店がMINTモールに出品している。
BBM「2021 Masterpiece」の「All the World」は60枚限定のパラレル版。 ネクストバッターズボックスで、相手投手を見ているのだろうか?
EPOCH「2021 日本プロ野球OBクラブ ホログラフィカ」のレギュラーカードの15枚限定パラレル版もいい。こちらは次々打者として、ネクストバッターズボックスに入る順番待ちで、ベンチ前でバットを構えているのだろうか?
スポーツ新聞で働いていた頃、長嶋さんを直接、取材したことは1回しかなかった。3メートル以内に近寄ったことはその一度だけだった。東京ドームでの試合前に、別室で日テレがコメントを収録した時に同席させてもらった。確か、少年野球をする子供たちへのメッセージ撮りだったか。
ものすごいオーラで、日テレのディレクターが、ボクのことを紹介してくれた時に「あー、知ってますよ。ごくろうさまー」と笑顔で見つめられた。もちろん、長嶋さんがボクのことを知っているはずがない。それでも、感動したことだけは覚えている。カルビーの復刻カードを見ると、その笑顔を思い出す。「燃える男」は周囲の人も、コレクターのハートも燃やすのだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。