トロント・ブルージェイズの加藤豪将内野手が4月27日、メジャー初安打をマークした。本拠地・ロジャーズセンターでの対ボストン・レッドソックス戦に「8番・二塁手」で2戦連続スタメン出場し、4回に左中間二塁打を放った。
第1打席は三邪飛に倒れたが、4回2死、自身通算メジャー8打席目で快音を残した。カウント0-1で、ワチャの真ん中高めの89マイル(143キロ)のカットボールを弾き返した。俊足で余裕のスタンディングダブルに、二塁ベース上でベンチに向かって、万歳のように、両手を挙げた。
正二塁手のビジオが前日、コロナ陽性となり、制限リスト入りしたため、2試合連続の先発出場となったチャンスをモノにした。今季は初の開幕メジャー入りを果たし、前日まで6打席で2四球を選び、1犠打を決めたものの、3打数無安打だった。
ヤンキースにドラフト2巡目で指名されてから10年。足かけ9年間のマイナーでは764試合で660安打を記録した。それでも、感激の一打に「(二塁から)ベンチを見た時、みんなの喜ぶ様子を見て幸せを感じた。ダッグアウトにいるみんなが叫び、歓声を上げてくれていた。その瞬間が、本当に幸せだった」と最高の笑顔がはじけた。試合後には「(他球団も含め)自分にかかわったみんなが喜んでくれると思います」と苦労人らしく、振り返った。
TOPPSではオンデマンドカード「Topps Now」で10年目のメジャー初安打をカード化。買い逃したファン向けにネットオークション「eBay」でも数多くのカードが早速、出品された。
トレカジャーナル編集部