MLBの2022シーズンが開幕して1週間。MLB史上初めて開幕戦に「1番・投手」で出場した大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)だが、投打ともにまだ本調子とはいえないスタートになった。
それでも、大谷のトレーディングカードは今後の期待も込めて絶好調だ。TOPPSの「Series 1」、「Opening Day」、「Heritage」と続いた定番アイテムは大谷のカード狙いで購入するコレクター、ファンも多い。その中でも、近年のTOPPSの大きな人気カテゴリーのひとつとなっているバリエーションが注目を集めている。
とりわけ、「Heritage」は写真違いだけではなく、ニックネームバージョンや、チーム名と選手名の色が逆になっているもの、さらには、史上初の守備位置のアイコンマークの二刀流バージョンも新登場。ただし、この二刀流バージョンは「エラーカード」として扱われるなど、ユニークな展開になっている。
3ブランドの主なバリエーションの種類と、米ネットオークション「eBay」での落札額は次の通り。
【TOPPS Series 1】
➀SSP 写真違い(オールスター版)=425ドル
➁SP 写真違い(ジャッキー・ロビンソンデー)=150ドル
【Opening Day】
➂バリエーション 写真違い(捕手)=190ドル
【Heritage】
➃Throwback 写真違い(レトロユニホーム)=524ドル
➄ニックネーム =325ドル
➅二刀流アイコン =310ドル
➆黒アイコン =135ドル
➇写真違い(グラブで顔隠し) =90ドル
➈球団名と選手名の色が逆 =75ドル
➉黒枠(ブラックボーダー) =落札記録なし(出品あり)
この他にも、クローム版のカラーバリエーションでシルバー、パープル、グリーン、ブラックなどがある。
今後のTOPPS社のブランドにはさらなるバリエーションが作られるのは確実。「Opening Day」のキャッチャーミットを手にしたバリエーションはまるで「四刀流」(これまでの投手、外野手、指名打者に加えて捕手)と呼ばれてもおかしくないほどのファニーな写真だった。ファンを驚かせ、コレクターをニヤリとさせるようなバリエーションよ、もっともっと、出てこい!
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。80年代後半からMLBトレカを収集し、90年代後半に駐米してドジャース・野茂、ヤンキース・伊良部らを取材した際に、トレカ文化にどっぷりはまり、人生観を変える。国内外のコレクションアイテムを収集して30年以上。バブルヘッドの収集が自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。