昨年2月の自動車事故で右脚に重傷を負ったタイガー・ウッズが4月7日、米ジョージア州オーガスタで開幕したマスターズに出場。20年11月の同トーナメント以来のツアー復帰戦で、3バーディー、2ボギーの1アンダー71と好スタートを切った。
復帰戦にスーパースターが選んだのは、かつて5勝をあげたゴルフの聖地だった。昨年2月に米国・ロサンゼルス郊外で、単独の自動車事故を起こし、右足に切断の可能性もあった大けがを負った。それでも、昨年12月、米国フロリダ州でのエキシビション大会「PNC選手権」に12歳の息子・チャーリー君とともに出場し、事故以来、初の競技で2位に入った。当時は、歩行に難があり、カートに乗って移動していた。
昨年12月の復活直後、米国大手オークションハウス「Goldin Auctions」では、タイガーの定番トレーディングカードともいえるUPPER DECK「2001 SP Authentic Golf」のサインカードには33,600ドル(約383万円)の落札額がついた。このカードはルーキーカードで、900枚限定のBGSグレーディング鑑定では9.5の評価がついた。
今回のマスターズでのツアー復帰で、初日終了の時点、同じカードのPSA10点満点に15件の入札があり、42,000ドル(約483万円)を記録。入札締め切りまで2日間ほどを残し、12月の落札額を更新した。
また、タイガーの珍しいトレカとして、2013 Upper Deck Employee Exclusive の「Precious Metal Gems」の125枚限定パープルパラレル(PSA9)も出品され、19件の入札で16,500ドル(約190万円)まで入札額が上がってきた。
ゴルフのトレーディングカードは米国では人気のカテゴリーのひとつだが、日本ではなぜか、馴染みがそれほど深くなかった。エポック社が2020年から、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のトレカを制作・販売。オンデマンドカード「Epoch One」でもカード化し始めて、ようやく注目度が上がってきた。
「Goldin Auctions」への出品代行サービスを行っているミントでも、まだ、日本からゴルフカードを出品したことはない、という。タイガーのツアー復帰で、日本に眠っている定番カードだけなく、「Precious Metal Gems」のようなレアなゴルフカードの出品が期待される。そして、何より、日本でのゴルフカードの人気もアップしていきそうだ。
トレカジャーナル編集部