NPB西武ライオンズ(現・埼玉西武)、千葉ロッテマリーンズでプレーしたG・G・佐藤(本名・佐藤隆彦)が4月25日、8年ぶりの現役復帰を明らかにした。この日、独立リーグの埼玉武蔵ヒートベアーズが新入団選手として発表した。29日の1試合限定で出場する予定だ。
登録名はNPBでも親しまれた「G.G.佐藤」に決まった。SNSに自ら「プロで4回戦力外になって、4回プロ球団と再契約した男になりました。ギネス申請しようかな」と投稿した。
43歳の元スラッガーは法大を卒業後、MLBフィラデルフィア・フィリーズ傘下のマイナーに捕手として入団。帰国後、2003年のNPBドラフト7巡目で西武に指名された。外野の定位置を獲得した07年から3年連続で20本以上の本塁打を放ち、08年には北京五輪に日本代表として出場した。
11年に西武から戦力外通告を受けると、イタリア球界やクラブチームを経て、13年に千葉ロッテマリーンズに入団し、1年限りで現役を引退した。NPB通算成績は8年間で587試合に出場し打率.276、270打点、88本塁打を残した。
引退後は一般企業に入社したほか、評論家、コメンテーターとして活躍していた。今回の復帰もG.G.佐藤が勤務する企業がヒートベアーズのスポンサーになることが縁で実現した。SNSでは「埼玉武蔵ヒートベアーズ入団→4月29日の試合で大活躍→辻監督「ええ選手おるやん!」→西武ライオンズに金銭トレード→森(復帰)、山川、中村、G.G.佐藤の超山賊打線完成→西武優勝」と投稿。NPB復帰へ夢を膨らませた。
「G.G.」の由来は落ち着いたプレーからついた「ジジイ」で、トレカジャーナルでも先日、珍登録名選手として紹介したばかりだった。現役時代はお立ち台での「キモティー」の絶叫などで人気だったG.G.佐藤はトレーディングカードも今でも存在感を見せる。43歳は「ジジイ」と呼ぶにはまだ若い。1日限定の出場ではなおのこと、グラウンドとトレカでのNPB復帰は厳しいかもしれないが、可能性は決して否定できない。
トレカジャーナル編集部