ダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)が4月15日、対アトランタ・ブレーブス戦で今季初勝利、メジャー通算80勝目となる白星をマークした。これで、通算79勝の黒田博樹(ニューヨーク・ヤンキースなど)を超え、123勝でトップの野茂英雄さん(ロサンゼルス・ドジャースなど)に次ぐ日本人投手の単独2位に浮上した。
MLBでの日本人投手の勝利数は、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)が対ヒューストン・アストロズ戦で今季初勝利(通算14勝目)を挙げた4月21日現在、
123勝 野茂英雄
80勝 ダルビッシュ有※
79勝 黒田博樹
78勝 田中将大※
63勝 岩隈久志
59勝 前田健太※
56勝 松坂大輔
51勝 大家友和
45勝 長谷川滋利
39勝 石井一久
38勝 岡島秀樹
34勝 伊良部秀輝
32勝 吉井理人
22勝 上原浩治
21勝 斎藤隆
16勝 マック鈴木
15勝 菊池雄星※
14勝 高橋尚成
14勝 大谷翔平※
13勝 大塚晶則
9勝 平野佳寿※
8勝 高津臣吾
8勝 川上憲伸
7勝 佐々木主浩
7勝 藪恵壹
5勝 村上雅則
5勝 五十嵐亮太
5勝 和田毅※
5勝 澤村拓一※
4勝 小林雅英
3勝 柏田貴史
3勝 薮田安彦
3勝 建山義紀
2勝 井川慶
2勝 山口俊※
2勝 有原航平※
1勝 木田優夫
1勝 多田野数人
1勝 藤川球児
となった。(※は現役)
しかし、ボクが注目したいのは、MLBのマウンドに上がりながら、未勝利に終わった投手たちとそのトレカである。
桑田真澄(ピッツバーグ・パイレーツ) 19試合 0勝1敗
小宮山悟(ニューヨーク・メッツ) 25試合 0勝3敗
野村貴仁(ミルウォーキー・ブルワーズ) 21試合 0勝0敗
福盛和男(テキサス・レンジャーズ) 4試合 0勝0敗
髙橋建(ニューヨーク・メッツ、トロント・ブルージェイズ) 28試合 0勝1敗
村田透(クリーブランド・インディアンス) 1試合 0勝0敗
牧田和久(サンディエゴ・パドレス) 27試合 0勝1敗
巨人で未勝利に終わり、MLBから北海道日本ハムファイターズに入団した村田(クリーブランド・インディアンス)以外はNPBで実績を残した投手ばかり。所属した球団の打線やア・リーグ、ナ・リーグの違い、対戦相手など巡り合わせもあっただろう。勝てなくても、米国のファンの心に名前を刻み、トレカになった。ダルビッシュの80勝もすごいが、彼らの奮闘も忘れてはいけない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。