仏サッカー「リーグ・アン」のパリ・サンジェルマンは5月21日、フランス代表FWキリアン・エムバベと新たに2025年6月末までの契約を結んだと発表した。エムバベは子供の頃からの憧れのチームと公言してきたスペイン「ラ・リーガ」のレアル・マドリードへの移籍が濃厚とされてきた。
新たな契約について、推定年俸4000万ユーロ(約54億円)で契約ボーナスとして1億5000万ユーロ(約203億円)を受け取るという報道もある。エムバベはこの日、5‐0で勝利したリーグ最終節のメス戦のキックオフ前に契約延長をサポーターに報告した。「ここでのチャレンジを続けることができてとてもうれしい」と話し、試合ではハットトリックを達成した。
移籍が既定路線と思われていたため、この急展開に、波紋が広がっている。
Rマドリードのハビエル・テバス会長は自身のSNSで「フットボールに対する侮辱だ」とパリSGとナセル・エル・ケライフィ会長を批判。ラ・リーガもパリSGを提訴する考えを発表した。2億2000万ユーロ(約286億円)の損失を計上したチームがエムバベと大型契約を結べるはずがない、というもので、欧州サッカー連盟、フランスの行政・財政当局、欧州連合(EU)の管轄機関に訴える、という。
しかし、パリSGはすでにエムバベのためのチーム作りをスタートさせた。契約の一部に、チームの人事についても、エムバベの希望を受け入れる、という条項が入っている、という話もある。
まず、パリSGがレオナルドSDを解任してルイス・カンポス氏を後任として招へいする方針を決めたと報じられた。ほかにも、エムバベと親交の深いジダン監督の招へいを検討している、という報道もある。尊敬するジダン氏には今回の残留を相談していたとされている。ほかにも、不仲といわれるFWネイマールを放出し、同じフランス代表としてプレーするデンベレ獲得を推薦した、という報道もある。
まだ23歳にして、スター軍団のさらに一番星となったエムバベ。約13万枚が出品されているMINTモールで、PANINI 「2018 Prizm World Cupの「Silver Prizm」の PSA10が、高額2位の1,250,000円で販売されるなどトレーディングカードの人気もすでにスーパースター級だが、サッカーカードの頂点に立ちそうだ。
トレカジャーナル編集部