米国女子プロバスケットボールのWBAが5月6日に開幕。ワシントン・ミスティクスに入団した町田瑠唯が、インディアナ・フィーバーとの開幕戦に出場。日本人選手4人目となるWNBAデビューを果たした。
町田は第1クォーター残り4分36秒からミスティクスの本拠地、エンタテインメントアンドスポーツ・アリーナに登場した。東京五輪では五輪史上最多の1試合18アシストを記録するなど日本の銀メダルに大きく貢献したPG。WNBAの複数クラブからのオファーの中で今年2月にミスティックスと契約し、開幕ロースター入りを勝ち取った。
残り4分24秒には出場してすぐさま味方の3点シュートをアシストしてWNBA初アシストをマークすると、第4Q残り8分45秒にはレイアップシュートで初得点も記録した。この日はトータル16分57秒で2得点2リバウンド、2アシストで84‐70のチームの勝利に貢献した。
「日本とは違った雰囲気の中でのバスケットだったので、緊張はしていた。迷いながらパスを出してしまった部分もあり、課題が残ったゲームだと思う」とデビュー戦を振り返った町田。「自分の持ち味をこのチームでいかせるようにやっていきたい。WNBAという世界で、通用するところや通用しないところ、いろいろな課題が出てくると思うが、恐れずにチャレンジしていきたい」と今後を見据えた。
WNBAでプレーした日本人選手は町田が4人目。1997年のWNBAドラフトで2巡目全体14位に日本人で初めて指名され、サクラメント・モナークスに入団した萩原美樹子(現東京羽田ヴィッキーズヘッドコーチ)、2008年にモナークスのキャンプに参加し開幕ロースターに入った大神雄子(現トヨタ自動車アンテロープス、ディベロップメントコーチ)、2015年にシアトル・ストームでプレーした渡嘉敷来夢(現ENEOSサンフラワーズ)がいる。
富士通レッドウェーブに所属していた日本では、トレカも多く作られた町田。WNBAは米国でも人気のトレカカテゴリーで1996年の設立以来、トレカが作られてきた。萩原、渡嘉敷のWNBAトレカもある。162センチの身長ながら、切れ味の鋭いプレーで米国のコートでも旋風を巻き起こしそうな町田だが、トレカでも旋風を巻き起こすかもしれない。
トレカジャーナル編集部