2020年の初登場から大人気シリーズとなったエポック社「JLPGA女子プロゴルフ」カードが今年も、間もなく発売される。今年は年間2商品を制作し、第1弾は総勢43名のルーキーと、前年トーナメント優勝者をラインナップ。制作を担当したエポック社カード事業部のKさんは「大盤振る舞いのオッズでスペシャルカードを封入しました」と話した。
-「女子ゴルフカード」も今年で3年目ですね?
Kさん「おかげさまで、JLPGAさんの全面的なご協力を得て3年目を迎えることができました。毎年、生産数も増やして、今年は年に2タイトルの制作となります。2タイトルの制作ということで、今回はルーキーをテーマに選びました。新型コロナの影響でプロテストが2回行われ、合格した43名が新人選手としてデビューしたこともあり、ルーキーを中心に構成できました。これに、昨年のJLPGAツアーと、ステップアップツアーで優勝した37選手をプラス。というわけで、サブタイトルに『ROOKIES & WINNERS』がつきました」
-昨年版に比べて変化はありますか?
Kさん「昨年の構成を踏襲して、より洗練した、高級感の増したデザインになっています。レギュラーカードは先ほど、お話した通り、70選手で、それぞれにホログラム加工のパラレル版があります。インサートカードとして、ホログラフィカカードも 70種。スペシャルインサートカードとして、オーセンティックオートグラフカード(直筆サイン)が70種。こちらにもホログラム仕様のパラレル版があります。ほかに、ホロスぺクトラオートグラフカードが70種、ウエアか、ボトムズを挟み込んだメモラビリアカードが43種の構成になっています」
-目玉の選手は?
Kさん「43名のルーキーの内、42名が初のカード化です。ステップアップツアーの優勝者にも初カード化の選手がいます。若手の選手がトッププレーヤーに成長していくのを応援することもゴルフファンの楽しみのひとつですから、そういう意味でもルーキー全員が目玉の選手と言えるでしょう。トレカ自体にも、そういうルーキーを応援する楽しみ方がありますからね」
-スペシャルインサートの封入率は?
Kさん「今回は大盤振る舞いです。ルーキーが43選手、入ったこともあり、サインかウエアのスペシャルインサートが1ボックスで3枚の割合で封入予定です。来年以降はこのオッズを続けられないと思いますので、狙い目です」
-女子アスリートのトレカとして、写真選びでご苦労もあるのでは?
Kさん「当社で選び、選手自身に監修いただいています。もちろん差替えも発生したりします。みなさん、こだわりがあって、プロ意識を感じますね。フォロースルーの後の方が顔もばっちり見えて、そういう写真が多いと思います。ショットのインパクトでは力が入るので、きつい表情になってしまうのですが、その写真をリクエストされる方もいれば、フォロースルーでターフが顔の前に散ってしまっている写真をリクエストされる方もいます。それでも、そのスイング、その一瞬にこだわりがあるのでしょうね。そういう意味でも購入者のみなさんにはこのカードを楽しんでいただいきたいです」
-ほかのスポーツカードの制作に比べて何か違いはありますか?
Kさん「メモラビリアカード用にご提供いただくウエアがすごく小さいことには驚かされます。野球などのユニホームでメモラビリアカードを作っていた私たちにとっては実際にウエアが届いたら、びっくりです。こんなに小さな身体でドライバーショットでは250~260ヤードも飛ばすなんて、やっぱりプロってすごいなぁと実感します」
-カードショップだけでなく、ツアー会場でも購入できるようですね?
Kさん「すべての会場ではないようですが、販売する場合もあります。テントの前でパックを開封して一喜一憂しているファンの方もいらっしゃるようです。時には選手や関係者の方も購入してくださって盛り上がっているようです。女子ゴルフのトレカも3年目ですが、まだまだ、こんな商品があったんだと思うファンの方も多いようで、会場で購入することがきっかけになり、購入してくださった方が収集してくださるようになるとうれしいですね。協会からチャリティに売り上げの一部が寄付されています。そのためにも、みんなが笑顔になる、魅力あるカードを作っていきたいと思います」
-第2弾はどのようなテーマになるのですか?
Kさん「次は、さらにハイグレードにして、JLPGAツアーで上位を争う選手、出場シード権を持っている選手などを中心に特集する予定です。9月下旬の発売を予定しています。今回は入っていない『GEM』を初めて入れる予定です。来年以降は、第1弾が、米国のトレカのような『ルーキー&プロスペクト』のような形になるかもしれません。プロテストに合格するのは20位タイまでなので、ルーキーの数が減ります。そこで、下部ツアーの選手にもスポットライトを当てようと思います。下部ツアーといっても、野球のファームと同じで、選手のみなさんは上を目指して、ライバルたちとしのぎを削っているのです」
-米国でもゴルフのトレカは人気がありますが、日本で男子のゴルフのカードは作らないのですか?
Kさん「もちろん企画中です。男子のツアーも盛り上げていきたいと思います」
トレカジャーナル編集部