デレク・ジーター内野手(ニューヨーク・ヤンキース)のトレーディングカードの人気が上昇している。米大手オークションハウス「Goldin Auctions」の最新回ではジーターのUpper Deck「1993 SP」のサブセット「 Premier Prospects」の BGS9.5が54.000ドル(約700万円)で落札された。このルーキーカードのPSA10は、5月初めにはGAで600,000ドル(約7800万円)で落札されている。
GAではこのルーキーカードの出品が増え、グレーディング鑑定の高い評価ほど、高落札額を記録している。この人気ぶりの理由のひとつと考えられているのが、7月からの放送が決定したジーターのドキュメンタリー番組の存在がある。スポーツ専門チャンネル「ESPN」が新型コロナの蔓延前に発表した「The Captain」は制作と放送が延期されてきたが、7月に放送されることが発表された。
スポーツドキュメンタリーは米国内でも抜群の人気を集めており、ESPNが制作・放送したマイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズなど)の「Last Dance」も高い視聴率を得た。
トレカの市場価値、市場価格には、テレビの影響が大きい。複数回の放送でこれまで、あまり語られることがなかったジーターのグラウンド以外での生活も明かされる、という「The Captain」。放送が始まれば、ジーターの存在の大きさが再認識され、元々、高かったジーターのトレカの市場価値、市場価格が上がることを見込んでの動き、といえそうだ。
トレカジャーナル編集部