今年に入ってからこのコラムでは、カタール・ワールドカップに向けて戦う日本代表選手を中心に取り上げてきたが、今回はウズベキスタンで開催されたAFC U-23アジアカップで活躍し、3位を獲得した、2024年のパリ・オリンピックを目指すヤングサムライブルーにスポットをあててみる。
AFC U-23アジアカップで躍動した期待の若手9選手が、先日発売された最新のJカードに収録されている。
Jカードとは、エポック社が制作するJ1、J2の全40クラブを網羅したトレーディングカードの事だ。
注目は何といってもFC東京の松木玖生選手。まだ19歳ながらもU-21に飛び級招集された。青森山田高では全国高校選手権での優勝に貢献。高い技術を持ち、視野の広さを生かした攻撃型のボランチとして、早くから海外でも注目される選手だ。プロ開幕戦となった2月の川崎フロンターレ戦ではクラブ史上初めて高卒新人としてスタメンに名を連ね、アジアカップでは攻撃の中心としてチャンスを幾度も演出した。
直筆サインカードは8万台から10万円超での高価格帯で推移する超人気ぶり。今後の活躍、さらに海外移籍をした場合の事も考えると更に高騰する可能性もあり、今が先物買いでチャンスかもしれない。
続いて、清水エスパルスの鈴木唯人選手。この大会でも韓国戦で見せた芸術的なFKをはじめ、2ゴールをあげて勝利に貢献した21歳。フィジカルの強さ、突破力のあるドリブルを持ち味とする技巧派のゲームメーカーだ。
相場的には、直筆サインカードは4,000円台だが、STRIKERカードのパラレル版となる5枚限定の直筆サインカードには5万円の高値がついている。
柏レイソルの細谷真大選手は、U-23代表で1トップを務め、攻撃の起点となるポストプレーや相手DFの裏を突く飛び出しに定評がある。レイソル生え抜きでJリーグでも活躍中だ。直筆サインカードは、3万円台と注目度は高い。
徳島ヴォルティスのFW藤尾翔太選手は、180センチの長身を生かした打点の高いヘディングが持ち味。直筆サインカードは、1,000円~1,500円と手ごろな価格なので、今のうちに入手しておいほうがいいかも知れない。
また、右サイドを主戦場に得意のドリブルで相手を翻弄するアルビレックス新潟のMF三戸舜介選手は、各年代別の日本代表にも選ばれてきた逸材だ。5月の出場6試合で2得点2アシストを記録するなど好調なチームを支えた事が評価され、自身初となるJ2月間MVPに輝いている。U-23代表での試合に出場するとSNS上ではアルビレックスサポーターを中心に呟かれた「三戸ちゃん」というワードがトレンド入りするなど、大きな話題となった。
スピードに乗ったタテへの仕掛けが持ち味の湘南ベルマーレのDF畑大雅選手、状況判断に優れた右サイドバックのモンテディオ山形のDF半田陸選手を含め、これからのブレイクに期待が出来る選手のレアカードは早めに入手をしておきたいところだろう。
今回のJカードではレギュラーカードのみの収録となったが、対人能力に優れるモンテディオ山形のDF木村誠二選手、中盤の底でサイドへの展開力に優れる東京ヴェルディのMF山本理仁選手も期待のプレーヤーだけに今後の動向には注視をしておきたい。
誰しもが知るスーパースターだけでなく、今後世界に羽ばたく可能性を秘めた若手選手を集めてみるのも面白い。
今年のJカードには逸材が揃っている。
Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。