NPB広島東洋カープは6月27日、MLBサンディエゴ・パドレス傘下AAAのエルパソ・チワワズを自由契約になっていた秋山翔吾外野手の獲得を発表した。秋山は19年オフに埼玉西武ライオンズからFA宣言をし、シンシナティ・レッズと契約。3年ぶりのNPB復帰となる。
今年4月にレッズをFAとなった秋山は5月にパドレスとマイナー契約。エルパソで打率.343、3本塁打、21打点と数字を残したが、チーム事情もあり、メジャー昇格はならず、再びFAに。他球団からのオファーもなく、日本復帰を決断した。
帰国後は古巣の埼玉西武にくわえ、外野手に故障者が続いた福岡ソフトバンクホークス、鈴木誠也外野手がシカゴ・カブスに移籍した広島東洋の3球団と入団交渉を行っていた。古巣のライオンズ復帰が有力と見られていたが、日本での再スタートに未体験のセ・リーグを選んだことを秋山らしい、とうなずく関係者も多い。
秋山は2015年にNPB新記録となるシーズン216安打を放つなど、通算1405安打を記録。最多安打のタイトルを4度獲得し、17年には首位打者にも輝いた。その巧打だけでなく、6度のゴールデングラブ賞を受賞している。
秋山のトレーディングカードはライオンズ時代も含め、MLB時代も多く作られた。BBM「2022 2ndバージョン」はすでに制作を終えたため、封入されることは難しく、「カープ・秋山」のトレカは9月以降の商品に封入されることになりそうだ。エポック社のオンデマンドカード「Epoch One」については、今年の広島は「シグネーチャーシリーズ」だけの発売となっている。
広島東洋のチームカラーはレッズと同じ赤。帽子の「C」マークは、クリーブランド・インディアンス(現ガーディアンズ)のマークを参考に、赤ヘルの生みの親ジョー・ルーツ元監督がインディアンスのコーチを務めていた縁で採用したが、シンシナティと同じ「C]だ。トレカ的には、レッズ時代と同じ雰囲気のものになってしまいそうだが、攻守走でトレカ映えする男と呼ばれる秋山だけに、どんなカードで日本に復帰するのか、楽しみだ。
トレカジャーナル編集部