MLBオールスターゲーム開催前日の7月18日、ドジャースタジアムでホームラン・ダービーが行われ、フアン・ソト外野手(ワシントン・ナショナルズ)が、決勝でフリオ・ロドリゲス外野手(シアトル・マリナーズ)を下して初優勝を飾った。昨年のホームラン・ダービーで大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)を破った男が2年連続の夢舞台で優勝賞金100万ドル(約1億3500万円)を獲得した。
ソトは1回戦でホセ・ラミレス内野手(クリーブランド・ガーディアンズ)を、準決勝では今季限りでの引退を表明しているアルバート・プホルス内野手(セントルイス・カージナルス)を下して決勝へ。最終決戦では、18本をマークしたロドリゲスに対し、最初の2分間で15本のアーチをスタンドにかけた。1分間のボーナスタイムを使い切る前に4本を追加し、今季の新人王最有力候補を追い抜いた。
23歳266日での優勝は、93年のフアン・ゴンザレス(テキサス・レンジャーズ)の23歳265日に1日だけ及ばない史上2番目の若さだった。「最高です。うまくいきました。フリオはパワーがあふれていて素晴らしかった」と表彰式でもドミニカ共和国出身の2歳年下の後輩を称賛しながらも、初制覇に喜びを隠せなかった。5年間のうちにワールドシリーズ優勝、首位打者、ホームランダービー優勝を達成した初の快挙も達成した。
ソトは昨年のホームランダービーの1回戦で大谷を退けた。その大谷は2年連続のホームランダービーには出場しなかったため、再戦は実現しなかったが、ともに、新時代のスーパースターとしての地位を確立している。
球宴前にはナショナルズからの15年総額4億4000万ドル(約594億円)というMLB史上最高額のオファーを断ったことも明らかになった。24年オフにFAとなるソトはトレードによる放出も急浮上し、大谷とともに他球団が争奪戦を繰り広げる可能性が高くなった。
米大手オークションハウス「Goldin Auctions]
では、TOPPS「2016 Bowman Chrome」の25枚限定オレンジパラレルのサインカード(BGS9.5点、サイン10点満点)が今年2月に14万5200ドル(約1960万円)、6月には同じカードが9万8400ドル(1330万円)で落札された。ホームランダービー直後には「Topps Now」でサインカード、メモラビリアカードも多数、発売され即完売となった。「大谷に勝った男」はトレカでも大谷に勝つことはできるだろうか?
※落札額はバイヤーズプレミアム込み。
トレカジャーナル編集部