MLBのドラフトが7月17日、ロサンゼルスでスタートした。1巡目と2巡目を決める初日は、ボルチモア・オリオールズが全体1位でジャクソン・ホリデー内野手(18=オクラホマ州・スティルウオーター高)を指名した。ドラフト2日目は3~10巡目、3日目は11~20巡目までが指名される。
強打の遊撃手であるジャクソン・ホリデーは、オクラホマ州立大入りが決まっていたが、ドラフトでは1位指名候補として評価が高かった。父のマット氏はロッキーズ、カージナルス、ヤンキースなどメジャーで15年プレーし、通算打率.299、316本塁打、1220打点を記録したスラッガー。
全体2位も2世選手が続いた。アリゾナ・ダイヤモンドバックスが指名した、ドリュー・ジョーンズ外野手(18=ウェスレヤン高)は日本でもお馴染みの名選手のジュニアだった。
ドリュー・ジョーンズは全体1位候補にも挙がっていた中堅手。父のアンドリュー氏はアトランタ・ブレーブスなどメジャー17年間で通算打率.254、434本塁打、1289打点。2013年には来日し、NPB東北楽天で日本一に大きく貢献した。
ジャクソン・ホリデー、ドリュー・ジョーンズともに高校全米代表に選ばれており、トレーディングカードもすでに発行されている。サインカードやメモラビリアカードもあり、指名前後に「eBay」での出品・落札も増えてきた。今後は市場価格も上がりそうだが、注目のMLBユニホームでのカードは今年のTOPPS「Bowman Draft」か、来年の「Bowman」になりそうだ。
ほかの1巡目では、投打の二刀流選手がふたり、指名された。アトランタ・ブレーブスは全体20位でオーウェン・マーフィー投手(18=リバーサイドブルックフィールド高)、サンフランシスコ・ジャイアンツは全体30位でレジー・クロフォード(21=コネティカット大)を指名。クロフォードは、ドラフト1巡目初の「ツーウエー・プレーヤー(TWP=二刀流選手)」登録になった。マーフィーとともに二刀流としてキャリアを始める、という。
これまでもプロ入り前に投手と野手でプレーしてきた選手は多数いたが、二刀流としての育成が本格的に始まったのはここ数年。タンパベイ・レイズは17年ドラフト1巡目で二刀流のブレンダン・マッケイを指名し、メジャーでも投打で出場した。
トレカジャーナル編集部