阪神タイガースのドラフト1位ルーキー、森木大智投手が8月28日、対中日ドラゴンズ戦(バンテリンドーム)にプロ初登板先発。6回3失点で敗戦投手になったが、その投球内容に阪神ファンだけでなく、トレーディングカードのコレクターも大きな期待を抱くことになった。
19歳の右腕は5回までわずか1安打無失点の快投。13人連続アウトも奪った。初回には大島相手にこの日のMAXとなる154キロを計時した。「ほどよい緊張感というか、いいイメージを持ちながらいけました。ある程度、冷静に。真っすぐで押せたところもありましたし、変化球でタイミングをずらすこともできました」
6回に2死から岡林の適時打、阿部の2点二塁打で3失点。「フィニッシュボールをもうちょっと厳しくいけたら。詰めの甘さというか、コースの勝負球が甘く入った。修正していきたい」と唇をかんだ。
今季のNPB12球団の高卒ルーキー投手では、最初の1軍登板を果たした。タイガースの高卒ルーキー1軍登板は史上13人目で、球団史上初の高卒ルーキー初登板初先発初勝利は逃した。デビュー戦の自己採点を聞かれ「65点。次は勝ちを取れるように」と前を向いた。
高知高出身の森木は甲子園出場経験こそないものの、小園健太(市立和歌山-横浜DeNA)、風間球打(ノースアジア大明桜-福岡ソフトバンク)とともに高校BIG3と呼ばれ、3人ともドラフト1位でプロ野球に飛び込んだ。トレカも早くから注目を集め、BBM「2022 1stバージョン」の10枚限定クロスサインが「ヤフオク!」で90,000円、88,000円で落札されるなどパックから出現するものが高額で取引されている。
トレカジャーナル編集部