東京ヤクルトスワローズの球団マスコット、つば九郎が8月5日、神宮球場での対巨人戦で主催通算2000試合出場を達成した。
1994年にデビューしたつば九郎。この日は試合に先立って神宮球場そばの東京会館で記者会見。28年前に球団の新マスコットとしてお披露目された会場でもあった。つば九郎が「6さま」と憧れるOBの宮本慎也さんが花束を持ってサプライズ登場するなど、試合前からお祭りムードとなった。
2000試合出場が予定されていた4日の対中日ドラゴンズ戦が雨天中止となり、毎年恒例の「つば九郎DAY2022」(5日から7日)と重なった。
神宮球場ではつば九郎と親交がある都立青山高校のオーケストラ部が神宮球場のバックスクリーン下に登場。つば九郎の好きな「小さな恋のうた」を生演奏でプレゼントされ、大喜び。
つば九郎も加わった一塁側ベンチ前での円陣では村上宗隆内野手が「つば九郎の2000試合とサンタナの誕生日に勝ちましょう」と声出し。試合が成立した5回終了時には、村上と巨人のジャビットから記念ボードが贈られた。花火も打ち上げられ、軽トラックに乗って場内を一周する姿はまるでアイドルのようだった。
東京会館での会見では「じぶんで じぶんを ほめてあげたい」と自画自賛。2000試合に出場できた理由を「かんぞうとあしこしのつよさ」などとフリップで答え、会場を笑わせた。
球団マスコットながら、これだけのセレモニーが実施されるのは、つば九郎が、その存在を認められ愛されている証明でもある。トレーディングカードでもつば九郎は、球団マスコットの中でも断トツに発行枚数が多く、長年にわたり作られ続けている。エポック社のオンデマンドカード「Epoch One」でも、球団マスコットとして初めてカードになった。
翌6日の試合前には表彰式が行われ、セ・リーグからの表彰状を受け取り、衣笠剛球団社長からは「ヤクルト1000」1年分の目録が贈られた。さらに、名球会からも特別表彰され、球団OBの若松勉元監督から、名球会ジャケットを着せられた。
どのシーンがメモリアルなカードになるのか、も楽しみになってきた。
トレカジャーナル編集部