米大手オークションハウス「Heritage Auctions」で8月28日、ミッキー・マントル外野手(ニューヨーク・ヤンキース)のルーキーカード「1952 TOPPS」(SGC9.5)が12,600,000ドル(約17億円=バイヤーズプレミアム込み)で落札された。
1260万ドルは「Goldin Auctions」で記録されたホーナス・ワグナー遊撃手の「T206」(SGC2)の7,250,000ドル(約9億8000万円)のトレーディングカード史上最高額を大きく更新。スポーツメモラビリアの最高額とされるディエゴ・マラドーナが1986年のワールドカップで実使用したジャージの9,200,000ドル(約12億4000万円)さえも更新した。
「Heritage Auctions」のクリス・アイビーディレクターは「スポーツメモラビリア市場での 8 桁の金額のようなオークション結果は、ほんの 10 年前には夢物語でした。我々はこのカードが記録と期待を打ち破ることを期待していました。それでも、私はひとつのアイテムが初めて 8 桁の金額を超えるオークションを目の当たりにして興奮しています」と話した。
マントルの「1952 TOPPS」については今年1月にPSA9が「PWCCマーケットプレース」で520万ドル(約5億4000万円)で落札。20年9月に「Goldin Auctions」で落札されたマイク・トラウト外野手(ロサンゼルス・エンゼルス)の「2009 Bowman Draft Picks」の Superfractorについた393万ドル(約4億8000万円)を抜き、一時とはいえ、ベースボールカードの最高額を記録していた。
マントルはヤンキースのレジェンドで、本塁打王に4度輝くなど、通算536アーチを記録。1956年にはスイッチヒッターとして初めての三冠王も獲得した。68年に引退し、74年に野球殿堂入り。95年に63歳で亡くなった。スポーツコレクション専門メディアの「Sports Collectors Daily」では「マントルが亡くなった時の総資産額は10,000,000ドルで、今回のオークションは(カード1枚で)その額さえも超えた」と報じた。
トレカジャーナル編集部