NFLタンパベイ・バッカニアーズは9月11日、敵地での対ダラス・カウボーイズ戦を19-3で勝利し、今季初戦を白星で飾った。引退を撤回し、23シーズン目に臨むQBトム・ブレイディは45歳で、先発QB出場のNFL最年長記録を更新した。トレーディングカードとともに、人気は健在だ。
米プロスポーツの中でも「The GOAT」(Greatest of All Time=史上最高)と呼ばれるブレディだが、この日は2度のサックを喫し、1本のインターセプトを許すなど、本調子ではなかった。それでもバッカニアーズはレナード・フォーネットがランで127ヤードを稼ぐ中、前半のうちに4本のフィールドゴールを決めて着々と加点。第3クオーターにはブレイディのパスをマイク・エバンスが後ろに倒れ込みながらのワンハンドキャッチでタッチダウンを決めた。
今季がラストシーズンとなることが濃厚だ。ブレイディが次のシーズンの契約を結んでいない状態でプレーするのは、ニューイングランド・ペイトリオッツでの最後のシーズンとなった2019年以来、2度目、という。
開幕直前の会見で「ボクらはみんな1日ずつ歳を取っている。来年もここにいるのか、どうか、確信を持っている人はいない。その時々に現れる機会を僕たちは利用するべきだ」と話した。確かにこのままなら、来年のオフには2度目のフリーエージェントとなり、前回、バッカニアーズと契約を結んだように新天地を探す可能性もあるが、ブレイディのバッカニアーズへの思いはかなりのものでここでジャージーを脱ぐ、と予想する関係者は多い。
これまで45歳での現役引退を公言してきたこともそれを裏付ける。スポーツ専門チャンネルの「Fox Sports」からは、10年3億7500万ドル(約534億4,000万円)での解説者・アンバサダーとしての契約を打診されている、というウワサもある。
開幕から、ラストシーズンの話題を取り上げられるブレディだが、トレーディングカードも相変わらずの人気ぶりだ。米大手オークションハウス「Goldin Auctions」の10日に終了した最新回ではブレイディ関連のカードが多く出品された。
ブレイディのカードのアイコン的存在ともいえる「2000 Playoff Contenders」のルーキーサインカード(BGS10)が208,800ドル(約3,000万円)で落札されたほか、高額落札が続いた。
トレカジャーナル編集部