2022-23シーズンの欧州リーグ(EL)のグループステージが9月8日、開幕した。このステージには日本人7選手が所属するチームが進出し、開幕戦には5選手が出場。堂安律(フライブルク=ドイツ)が自身EL初得点となる決勝の「スーパーゴール」を決めた。ゴールは直接決められなかったが、久保建英(レアル・ソシエダ=スペイン)は存在感を見せ、強豪相手にチームの勝利に貢献した。
堂安は対カラバフFK(アゼルバイジャン)戦に右サイドハーフで先発。前半15分、ドリブルでふたりの相手DFの間を抜けて中央に切り込むと、エリア内でカバーに入ったDFもかわして、左足でシュートをゴール左隅へ決めた。貴重な追加点の後、1点を返されたため、堂安のゴールが決勝点となった。先週末のブンデスリーガの対レバークーゼン戦に続く2試合連続ゴールは、ELは自身初ゴールだった。
シュトライヒ監督は「(堂安は)スーパーなゴールを決めた。彼にとても満足している。今日の試合では守りに関しても(右SBで出場の)キリアン・シディリアと上手く連携し、これまでのベストゲームを見せてくれた。とても勤勉で、ライン間のスペースでの位置取りも素晴らしかった。彼があのように左足でボールを持ったら相手は何もできない」と絶賛した。
久保は対マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)戦にセカンドトップで先発。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやブラジル代表カゼミーロら、スター選手がスタメンに名を連ねるマンU相手に臆せずプレー。後半に左サイドにポジションをチェンジすると、鋭いクロスで再三の得点機を演出。
そして、57分、ショートコーナーから、右サイドから縦に仕掛けてパス。これを受けたシルバのシュートが相手のハンドを誘いPKを獲得。決勝点を呼び、チームは1-0で勝利した。64分には強烈なシュートも見せ、敵地オールド・トラフォードを驚かせた。
久保は試合後、自身のSNSを更新。マンU戦でのプレー写真3枚とともに、スペイン語で「非常に難しいピッチでしたが勝利でスタートすることができ、チーム全員にとって素晴らしいゲームでした! まだ続きます!」と謙虚に喜びを伝えた。
堂安も久保もこの調子で、チームも勝ち進めば、トレーディングカードもどんどん、作られるのは間違いない。
【EL開幕戦での日本人選手の成績】
☆グループA
冨安健洋(アーセナル=イングランド)
対チューリッヒ(スイス)戦で今季初スタメンでフル出場。ボレーシュートも狙ったが決まらず。2-1で勝利。
☆グループC
田中亜土夢(ヘルシンキ=フィンランド)
対ベティス(スペイン)戦でベンチ入りも出場機会なし。0-2で敗戦。
☆グループD
原口元気(ウニオン・ベルリン=ドイツ)
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ=ベルギー)
両チームが激突も、日本人対決は実現せず。原口は先発出所も58分に途中交代。町田はベンチ外。サンジロワーズが1-0で勝利。
☆グループE
久保建英(レアル・ソシエダ=スペイン)
対マンチェスター・ユナイテッド戦(イングランド)で先発し、PKを誘うパス。1-0で勝利。
☆グループG
堂安律(フライブルク=ドイツ)
対カラバフFK(アゼルバイジャン)戦で前半15分に右サイドからドリブルで持ち込み、左足で自身EL初ゴール。決勝点となるチームの2点目を決めた。2-1で勝利。
☆グループH
南野拓実(モナコ=フランス)
対レッドスター(セルビア)戦で先発。右サイドからのクロスにヘッドを合わせたが、ゴールを逃す。1-0で勝利。
トレカジャーナル編集部