「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」は9月11日、京都・城陽カントリー倶楽部で最終日が行われ、昨年11月プロテスト合格のルーキー川崎春花がツアー初優勝を「19歳133日」の大会最年少で飾った。14年大会で優勝した鈴木愛の「20歳128日」を更新した。
4打差4位で最終組の1組前で回り、前半は8番パー4のショットイン・イーグルで10アンダーに。後半は4連続を含む6バーディーで驚異の30。今大会ベストスコアとなる64で通算16アンダー、272として混戦を抜け出し、2位・山下美夢有に3打差をつけた。「前半、バーディーチャンスを連続して外してしまって苦しかった。最後まであきらめずにプレーしたら、(この日)8アンダーになっていました」
故郷の京都で開催された女子プロナンバーワンを決める大会でのツアー初優勝。今大会が行われた城陽CCは「本拠地」とも言えるコースで毎日のように、自宅から通っていた。毎年開催コースが異なるこの大会で、地元出身の選手が優勝するのは史上初めてのこと。京都でのレギュラーツアー自体が少ないことを考えても珍しい優勝でもあった。
昨年11月のプロテストは12位、合格者21人中初の優勝者となった。プロ転向後ツアー11戦目でのVは、従来の畑岡奈紗の17戦目を更新した。
まさにシンデレラ誕生だ。今大会最年少ばかりか、国内メジャー全体でも畑岡の17歳263日(16年・日本女子オープン)、18歳261日(17年・日本女子オープン)に次ぐ歴代3位の若さでのツアー初優勝。04年にスタートした今大会予選会突破者による優勝は初めて、昨年11月のプロテスト合格者のツアー優勝も初めてと記録ずくめの栄冠となった。「全然信じられないです。この大会に照準を合わせ、気合を入れて準備をしていたので、このような結果になってうれしいです」
川崎は7歳からゴルフを始め、大院大高では20年春の全国高校選手権で優勝。高校3年の昨年10月の日本女子オープンで11位となり、11月のプロテストで一発合格した。プロ1年目の今季は8月に下部ツアーの山陰ご縁むす美レディースで優勝していた。「地元の京都ということもあって、たくさんの方が応援してくださって、それが力になって優勝することができました。もっともっと上を目指して頑張ります」と見せた笑顔も初々しかった。
EPOCH「2022 JLPGA 日本女子プロゴルフ ROOKIES & WINNERS」に封入された川崎のルーキーカードも人気急上昇。エポック社のオンデマンドカード「Epoch One」の初優勝カードも話題になりそうだ。
トレカジャーナル編集部