NBAの2022-23シーズンが開幕。NBAドラフト全体1位指名ルーキーのPFパオロ・バンケロ(オーランド・マジック)は10月19日、敵地での対デトロイト・ピストンズ戦で27得点9リバウンド5アシストのデビューを飾った。チームは109-113で敗れた。
ピストンズのサディック・ベイを押しのけてゴール下から、自身、そして、チームの今季初得点をマーク。さらにダンク、正面からのジャンプシュートと続けた。自らのミスからスティールされたが、すぐさま反転して相手を追いかけ、シュートを背後から叩き落すチェイスダウンブロックも見せた。
24得点のボーヤン・ボグダノビッチに加え、昨年のドラフト全体1位指名で18得点(後半11得点)のケイド・カニングハム、今年のドラフト1巡目、全体5位指名で19得点(後半13得点)のジェイデン・アイビーらの活躍で逆転したピストンズに対して、バンケロは第4Qにフィールドゴール8本中5本を決めて13得点。コーリー・ジョセフの上からダンクを叩き込み、敵地を黙らせた。
4点差で敗れたが「たくさんの意味があった。もちろん勝ちたかったけど、チームのために全力でプレーすることだけを考えていた」とバンケロ。NBAドラフト1位指名選手がデビュー戦で25得点5リバウンド5アシスト以上を記録したのは、過去にはカリーム・アブドゥル・ジャバーとレブロン・ジェームズしかいない。
レジェンドふたりの名前を聞いたバンケロは「クレイジーだね。チームメートが僕がオープンになるのを見逃さずパスをくれたおかげだ。僕はいつもイージーな得点を意識している。簡単に点を取れればそれが一番良い」と驚きと喜びを口にした。
NFLのスーパースター、パトリック・マホームズに似たイケメンはマホームズと間違えられてF1マイアミGPでインタビューを受けてしまったこともある、という。開幕戦で証明した豪快なプレースタイルとともに、人気はますます、出そうだ。
PAINI社のオンデマンドカード「Panini Instant」では早速、バンケロのデビュー戦のカードを発売した。過去の「Panini Instant」のバンケロのデューク大時代のサインカードは「eBay」で2,100ドル(約31万4,000円)で落札されたこともある。このまま活躍を続ければ、ルーキーカードの市場価格も上がり続けるはず。
黄金ルーキーの活躍に引っ張られるようにジェイレン・サッグスが21得点、フランツ・ワグナーが20得点とチームの若手が輝いたマジック。バンケロがチームとトレカにかける「魔法」に今後も注目だ。
トレカジャーナル編集部