まもなく発売される「EPOCH NPBプロ野球カード」の高級版、「LUXURY COLLECTION」 (ラグジュアリー・コレクション)が発売前から話題になっている。
今春、発売された定番ブランドの「EPOCH 2022 NPBプロ野球カード」の高級版で、今回が初登場になる。2021年度プロ野球ドラフト会議にて支配下契約選手として指名されたルーキー全員を含む各球団9選手、合計108選手で構成されてるラインナップだが、脚光を浴びているのは、すべてのカードがGEMインサート技術を応用した、豪華に美しく煌めくハイグレード版になっていることだ。
メタル紙またはホログラム紙製のカードが収録され、インサートカードとスペシャルインサートカードはすべてホログラム加工が施されている。さらに、それぞれ限定枚数を示すシリアルナンバーが打刻されている。
現在のトレーディングカード界の一番人気は直筆サインカードやメモラビリアカードではあるが、TOPPS社の「Chrome」、PANINI社の「Prizm」という特別加工されたカードや、そのパラレル版も負けず劣らずの人気を誇っており、少数枚限定パラレルに至っては、同じ選手の直筆サインカードよりも高額で取引される事が殆どだ。
「Chrome」の前身ともいえる存在に「Refractor」というパラレルがある。TOPPS社の人気ブランド「Finest」や「Bowmans Best」に見られる奥行きのある輝きを持つ加工は、1990年代前半に市場に登場したが、当初は中々分かりづらく、人気に火が付くまでには技術の進化とともに歩んできたため、時間がかかった。
ボクが知人に連れられて訪れた福生の米軍基地でのカードショー。「Bowmans Best」が発売されたばかりで、テーブルを出していたバイヤーも、お客さんも全員が体を傾けて、カードに光を当てて「Refractor」を確認していた思い出は、いま思うと懐かしい笑い話である。それほどしないと、確認できなかったのである。
やがて、特別に加工されたそのパラレルには色が付き、シリアルナンバーが付いた。さらに、そこに直筆サインが入る。市場価値はどんどん上がっていく。インサートを引き当てただけで大喜びしていた時代もそれはそれで楽しかった。でも、もっと、こんな素晴らしい時代が続いて欲しかった。こんな時代に、そして、今、トレカを集める、コレクター、野球ファンにとって、日本のトレーディングカード史に残るかもしれないエポック版の「Chrome」&「Prizm」=EPOCH「 2022 NPBプロ野球カード LUXURY COLLECTION」は見逃せない。
【EPOCH「 2022 NPBプロ野球カード LUXURY COLLECTION」】
<レギュラーカード> ※ベースはメタル版1種。バリエーションとして3種のホログラム版を収録
■レギュラー 108種
<インサートカード> ※ホログラム版/シリアルナンバー入り
■レギュラーパラレル(エメラルドグリーン)108種 *各種限定50枚
■レギュラーパラレル(ブラック/ゴールド)108種 *各種限定10枚
■レギュラーパラレル(ブラック)108種 *各種限定1枚
■ホログラムフォイル(ホロA)36種 *各球団3選手、合計36種で構成
■ホログラムフォイル(ホロB)36種 *各球団3選手、合計36種で構成
■ホログラムフォイル(ホロC)36種 *各球団3選手、合計36種で構成
<スペシャルインサートカード> ※ホログラム版/シリアルナンバー入り
■サインカード 108種 *印刷サインカード9種、直筆サインカード99種
■サインカード(ブラック)108種 *印刷サインカード9種、直筆サインカード99種/各種限定1枚
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。