NBPの「SMBC日本シリーズ2022」は10月30日、神宮球場で第7戦が行われ、オリックスが5-4で東京ヤクルトに勝利。対戦成績を4勝2敗とし、26年ぶりの日本一に輝いた。
バファローズは2敗1分のビハインドから4連勝で悲願の日本一に輝いた。この日は1番に起用した太田がシリーズ史上初の初球先頭打者本塁打で先制。投げてはエース山本が左脇腹痛で不在の中、宮城が中4日でマウンドに上がり5回無失点の力投を見せた。
8回には山崎颯が村上に適時打、オスナに3ランを浴び4失点。1点差に詰め寄られたが、9回はワゲスパックが締めた。今回のシリーズで好リリーフを続けたオリックスの救援陣を代表する3セーブ目をあげた。
両手を突き上げた中嶋監督は5度、神宮球場の夜空に舞った。「(胴上げは)非常にいい夜空でした。(試合前に)選手もみんな分かっているので何も言っていません」といつも通りの口調で言った。
レギュラーシーズンは最終戦で奇跡の逆転優勝。シリーズも劣勢からの逆転日本一。「調子のいい選手をどんどん使って全員で勝つというのをシンプルにやっただけだと思います」と指揮官は淡々と続けた。
昨年の日本シリーズでは2勝4敗で終わり、届かなかった頂点。スワローズとは日本シリーズで過去3度対戦し全て敗退。中嶋監督は2021年、現役時代の1995年とヤクルトに敗れており、ついにリベンジを果たした。
シリーズMVPには第4戦と第6戦で決勝打を放った杉本が選出された。優秀選手賞には第2戦、第6戦で先発し計9回無失点の好投を見せた山﨑福、第5戦でサヨナラ2ランを放った吉田正、ヤクルトからは主に1番として打率.357をマークした塩見、敢闘賞は2本塁打のオスナが選ばれた。
【SMBC日本シリーズ2022】
☆第1戦(10月22日・神宮)
東京ヤクルト 5-3 オリックス
同点の3回、塩見が山本から勝ち越しソロ。8回には村上がダメ押し弾。
☆第2戦(10月23日・神宮)
東京ヤクルト 3-3 オリックス(延長12回)
9回に代打・内山が同点3ラン。両チームの救援陣が踏ん張りドロー。
☆第3戦(10月25日・京セラドーム大阪)
オリックス 1-7 東京ヤクルト
5回、山田が先制3ラン。村上は2安打3打点。
☆第4戦(10月26日・京セラドーム大阪)
オリックス 1-0 東京ヤクルト
宇田川、山﨑颯、ワゲスパックが好リリーフで3回の杉本の適時打の1点を守り切る。
☆第5戦(10月27日・京セラドーム大阪)
オリックス 6X-4 東京ヤクルト
3-3の同点の9回、吉田正がサヨナラ2ラン
☆第6戦(10月29日・神宮)
東京ヤクルト 0‐3 オリックス
6回に杉本が先制の適時打。山﨑福、宇田川、平野佳、山﨑颯、ワゲスパックが完封リレー
☆第7戦(10月30日・神宮)
東京ヤクルト 4-5 オリックス
太田が初回、先頭打者アーチ。村上の適時打、オスナの3ランで1点差に迫られるもワゲスパックで逃げ切り。
日本シリーズのトレーディングカードといえば、BBMがかつて、「日本シリーズセット」を毎年、発売して人気を集めていた。今年の日本シリーズは接戦で好勝負が続いた。人気チームになった両チームにはスター選手も多い。「日本シリーズセット」の復活にふさわしい年と言えないだろうか?
トレカジャーナル編集部