MINT吉祥寺店がリニューアルオープンしてからちょうど1か月が経った。吉祥寺駅北口前にある吉祥寺パルコの5階。場所も階数も変わらないが、リニューアルで店の床面積は33平方メートルに。リニューアル前に比べてほぼ倍に広がった。
エスカレーターで上がって目の前に広がる店内のカラーリング、デザインから感じられるのは「ポップ」というコンセプト。吉祥寺という街のムードを取り入れた、という。渋谷パルコにあるMINT渋谷店の責任者も兼務する中川良太店長によると「それぞれのパルコさんの雰囲気、渋谷と吉祥寺の街並みの違いもあると思いますが、渋谷店が月なら、吉祥寺は太陽というイメージでしょうか」と話す。
NHL以外のすべてのスポーツと、ポケモンやワンピースなどのゲームカードが揃う。そのパックを一堂にまとめたコーナーが新しい”ウリ”のひとつ。300を超えるパックをまとめた壁は圧巻。その数もさることながら、ショップのコンセプト通りの「ポップ」さである。昔ながらのパックディスペンサーも味があるが、ここにはパックを選べる楽しみと醍醐味がある。勝手ながら「パック・ウォール(パックの壁)」と名付けさせてもらう。
店内で拡張されたのは、カードゲームの対戦スペース。16席から32席に増えたこのコーナーでは週6日間のペースで大会が開催されている。吉祥寺はゲームカードショップも多い。「MINTといえばスポーツカードショップと思われているので、ゲームカードももっとアピールしていきたいです」と中川店長。そんな店長の思いを反映したのか、スタッフにはポケモンカード大会の元チャンピオンで世界大会に6度も出場した女性もいる。
中川店長によると客層は「渋谷よりも全体的に若いのと、家族連れのお客様も多いと思います」。子供たちからの問い合わせにも元チャンピオンも丁寧に優しく対応。向かいのスポーツショップからのMINTへの来店、という部活帰りの学生も多い。それぞれのスポーツに詳しいスタッフもそろい、こちらも彩り華やかな「ポップ」な印象だ。
「MINTモール」の注文コーナーもあり、店内外でインターネットでオーダーして、店頭で受け取ることができる。トレーディングカードの市場価格を株のようにレポートしている「Ladder Headlines」とも提携し、大画面で毎月の注目カードを紹介するなど、最新のシステムも導入している。「吉祥寺らしくもっともっとポップに華やかに弾けていきたい。カード収集の楽しさ、面白さを伝えて、お客様を笑顔にしたいです」と中川店長。MINT店舗の中でも、若くて元気な、笑顔の似合うショップかもしれない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。