
MINT渋谷店も「ワールドカップ」モードに
FIFAワールドカップ・カタール大会が開幕し、毎日、熱戦が続いている。日本代表が初戦でドイツ代表を逆転で下して、さらにヒートアップ。トレーディングカードでもNPB、MLBの新商品の発売と重なっても、MINT各店舗ではW杯アイテムが売れている。
W杯のトレカといえばPANINI「Prizm World Cup」が知られており、とくに前回、ロシア大会での2018年版ではフランス代表を20年ぶりの優勝に導いたエムバペのカードが大ブレーク。MINTモールで「Silver Prizm」のPSA 10が1,500,000円で販売されたこともある。現在のパラレル版ブームの火付け役になった、と言われる。
4年に一度のサッカーW杯では、トレカだけではなくステッカーも発売されてきた。今後もW杯関連アイテムが発売されるが、MINT渋谷店では現在、4つのW杯アイテムを取り扱っている。いずれも、好調な動きを見せているが、中でも人気なのはPANINI「2022 FIFA WORLD CUP STICKER COLLECTION」である。
ステッカーというと、海外では地位を確立しているコレクションアイテムのひとつ。1970年代からあり、トレカのようにパックを開封してステッカーを集め、さらに、専用のアルバムに貼って並べる楽しみもある。
今回のPANINI「2022 FIFA WORLD CUP STICKER COLLECTION」はW杯に進出する全32チームを収録。各チームにチーム写真1枚、チームロゴ1枚、選手のステッカー18枚があり、50枚の銀箔パラレルを含めて合計670種類で構成されている。
1パックに5枚のステッカーが封入され、1ボックスに50パック、1カートンは30ボックス入りで1パックが100円と安価なことも幅広い層からの支持につながっているようだ。
伝統と歴史のあるステッカーは昨年4月に「Goldin Auctions」でディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)の1979「PANINI CALCIATORI」PSAグレーディング鑑定10点満点が555,960ドル(約6060万円)で落札され、サッカーカードの史上最高落札額(当時)を記録した。今後、日本でも市場価格がアップする可能性は高い。その意味でも楽しみなアイテムといえる。
さらに、大会の開幕直前に発売されるアイテムは、代表メンバーが決まる前に制作をスタート。日本代表でも代表メンバーから漏れたスター選手がステッカーになっている。幻の日本代表メンバーのステッカーをコンプリートするのも面白いかもしれない。
中川良太(MINT渋谷店店長)
プロ野球カードの知識を活かしたテレビ出演経験も豊富なだけでなく、ミュージシャンとしての一面も併せ持つ唯一無二の存在。東京ヤクルトスワローズファン。