スペイン1部リーグ、ラ・リーガのFCバルセロナのDFジェラール・ピケが11月4日、自身のSNSで現役引退を表明した。動画でピケはカタルーニャ語で「フットボール、バルサ、クレはありとあらゆるすべてをくれた」と感謝した。
スペイン代表として102試合に出場。2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会や12年欧州選手権の優勝に貢献した。バルセロナで公式戦615試合に出場し、欧州チャンピオンズリーグ(CL)などのタイトルを獲得。バルセロナに移籍するまではマンチェスター・ユナイテッドでもプレーした。
11月5日にカンプ・ノウで本拠地のサポーターに別れを告げた。ピケはキャプテンとして先発。選手たちはピケの3番のユニフォームで入場し、ピッチには「永遠の3番」を意味する「SEMPR3」の巨大なバナーが設置された。試合はアルメリアを2-0で下し、リーグ戦4連勝を飾り、暫定首位に立った。後半40分、スタンディングオーベーションで見送られてピッチを後にした。
試合後「今日は解放された日になった。この忘れられない思い出を携えていく。人生は続くし、この後、新たなステージに向かう。本当に幸せだ」と話した。
そして、11月8日。アウェイでのオサスナ戦がラストマッチとなった。ベンチスタートとなったピケだが、レバンドフスキの退場など判定に納得がいかなかったのだろう。前半終了後にマンサーノ主審の元へ駆け寄って異議を唱え、ピッチを去る主審を後ろから追いかけて抗議を続けたため、出場していないにも関わらずレッドカードで一発退場になった。
ピケにとってはバルサで通算11枚目のレッドカードで、柏レイソルでもプレーしたフリスト・ストイチコフに並ぶクラブ記録だという。試合は2-1で逆転勝利したが、シャビ監督はピケについて「(退場にならなかったら)出場していただろう」と起用の可能性を試合後に明かした。
まさか、レッドカードが宣告されたシーンがトレーディングカードになるわけはなく、このラストゲームのプレー写真はなし。せめて、最後の本拠地でのスタンディングオーベーションに見送られるシーンはトレカにしてほしいものだ。
トレカジャーナル編集部