来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンが日系メジャー選手ふたりの招集を計画していることが明らかになった。栗山英樹監督が8月の米国視察の際に日本代表資格を持つ外国籍選手について「思いっ切り探してます」と言及していた。
ふたりはラーズ・ヌートバー外野手(セントルイス・カージナルス)、スティーブン・クワン外野手(クリーブランド・ガーディアンズ)でともに25歳。主催者側に提出する50人の予備リストに入れた、と各メディアも報じた。
ヌートバーは昨季、メジャーデビュー。今季108試合に出場。打率.228、14本塁打、40打点で外野守備にも定評がある。
クワンは母方の祖父母が日本人。今季、メジャー初昇格を果たし、史上初となるメジャーデビューから4試合連続3度以上出塁の記録を達成。トップバッターに定着し、147試合で打率.298、6本塁打、52打点。ゴールドグラブ賞にも選出され、新人王投票でも3位に入った。
ヌートバーは母親が日本人で「タツジ」のミドルネームを持つ。クワンは母方の祖父母が日本人。ヌートバーは日本代表として出場資格があり、クワンについては主催者側の判断が必要になる、という。
WBCでは過去4大会で日系選手の招集はなかった。最終メンバー30人は来年2月7日に提出されるが、1月には決まる見込みだ。強化試合4試合に招集したメンバーに、さらに、参加を表明した大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)と、交渉中のダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、鈴木誠也外野手(シカゴ・カブス)、そして、日系コンビが加われば、世界一奪回を目指す最強の侍ジャパンとなる。
早くも人気選手になったヌートバーとクワンはトレーディングカードも多く、MINTモールにも出品されている。最強の侍ジャパン発表の前に、その雄姿をチェックしたい。
トレカジャーナル編集部