NPBオリックス・バファローズは11月17日、吉田正尚外野手のポスティング・システム(入札制度)によるMLB球団への移籍を承認したと発表した。今後は「日米間選手契約に関する協定」に沿って、申請の手続きを進める。
すでにスコット・ボラス氏が代理人を務めることを公表している。「高いレベルで野球をやりたいという気持ち、小さいときからの夢にチャレンジしたいという気持ち、そういった自分の思いを尊重していただいた球団には本当に感謝しています」と吉田正は球団を通じてコメントした。
吉田正は敦賀気比高から青山学院大を経て2016年、ドラフト1位でオリックスに入団。ブライス・ハーパー外野手(ワシントン・ナショナルズ、現フィラデルフィア・フィリーズ)に憧れ、背番号をハーパーと同じ「34」にする(今季から「7」に変更)など、メジャーに思いを馳せてきた。
NPB7年間の通算成績は762試合で打率.327、133本塁打、467打点。2020、21年には2年連続で首位打者に輝いた。今季は東京ヤクルトとの日本シリーズでサヨナラ本塁打を放つなど、チームの26年ぶりの日本一に貢献し優秀選手にも選出された。20年には侍ジャパン入りし、東京五輪で金メダルも獲得した。
すでに米国内では今回のポスティング容認前から、吉田正のMLB挑戦の報道を受け、シアトル・マリナーズ、フィラデルフィア・フィリーズ、ニューヨーク・ヤンキース、トロント・ブルージェイズが獲得に動く、という予想が伝えられている。
今オフは、藤浪晋太郎投手(阪神タイガース)もポスティングで、千賀滉大投手(福岡ソフトバンクホークス)が海外FA権を行使してのMLB挑戦が決まっており、その動向に注目が集まっている。
これまで多くのトレーディングカードが作られてきた吉田正。メジャーの球場で吉田正のフルスイングが早く見たいのはもちろんだが、米国製のルーキーカードはもっと早く見たい。
トレカジャーナル編集部