FIFAワールドカップのカタール大会で1次リーググループEの日本代表は11月28日、アハマド・ビン・アリスタジアムでコスタリカ代表と対戦し0-1で敗れた。
世界ランキング24位の日本にとって、コスタリカは世界31位。初戦に世界11位のドイツ代表を劇的な逆転勝利で下し、この試合に勝利して決勝トーナメント進出に大きく前進したかったところだが、無念の黒星になった。
対ドイツ代表戦から先発メンバー5人を入れ替えた。ドイツ戦で同点ゴールを決めたMF堂安律、左足のけがから復帰したボランチのMF守田英正、さらにDF山根視来、MF相馬勇紀、FW上田綺世を起用した。
前半から押し気味に進めたがシュートはわずかに2本と、決定的なチャンスが作れない。後半からFW浅野拓磨、DF伊藤洋輝を投入して、対ドイツ戦で試合の流れを変えた攻撃的な3バックに。早速、守田がシュートを放ったが相手GKケイラー・ナバスに抑えられた。
後半は相手ゴール前でチャンスを作る機会が一気に増える。後半16分に相馬が、後半24分にはMF鎌田大地がFKを放つが、ネットを揺らすまでには至らない。
この間にMF三笘薫、MF伊東純也も交代してピッチに飛び出した。ドイツ代表戦の再現を狙った森保一監督だったが、まさかの展開が待っていた。
後半36分。DF吉田麻也がゴール前でクリアしたボールを奪われ、相手MFケイシェル・フラーがペナルティーエリア内右から左足でシュート。GK権田修一が触ったがゴール左に吸い込まれ、均衡を破られた。この試合、後半のコスタリカのシュートはこの1本だけだった。
最後はコスタリカのゴール前で混戦となったが、ナバスと相手守備陣の厚い守りをこじ開けられず、逃げ切られた。
初出場で軽快な動きを見せた相馬は試合後「失点のところ以外は狙い通りだった。最後のスペイン戦はあちらの良さを出させず、我々の良さを出したい」と前を向いた。吉田も「コスタリカの守備を崩せなかった。スペイン戦は勝つしかない」と気持ちを切り替えた。
日本代表の試合後に行われた同じグループEのスペイン代表対ドイツ代表は1-1で引き分け。この結果、グループEはすべてのチームが決勝トーナメント進出の可能性を残し、1次リーグの最終戦へ。日本は12月2日の世界7位のスペイン代表を相手に勝てば無条件で、引き分けでもドイツの結果次第で決勝トーナメント進出が決まる。
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Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。