2022年のJ2リーグ最終節となった10月23日。ロアッソ熊本とのアウェイ戦で、稀代のファンタジスタ中村俊輔選手が26年間の現役生活に別れを告げた。
中村選手は1997年に横浜マリノスに加入以来、セリアAのレッジーナ、スコットランドプレミアリーグのセルティック、ラ・リーガのエスパニョールと海外でも活躍。また日本代表として98試合に出場。ドイツ大会、南アフリカ大会と2度のワールドカップにも選出された。特にFKの名手として名を馳せ、左足の魔術に多くのファンが酔いしれた。2010年に再び古巣の横浜F・マリノスに復帰し、その後ジュビロ磐田、横浜FCでプレーした。
数多くのクラブでプレーしただけに、中村選手のトレーディングカードの種類は豊富で、直筆サインカードの相場は常に高値で取引されている。
中でも、2016年に横浜F・マリノスのスペシャルエディションの「SHUNSUKE」のネームブロックであったり、さらに貴重なネームブロック直筆サイン入りは、最低でも50,000円。めったにオークションにも出てこない。数も少ないし、どうしても手に入れたい人は辛抱強く出品されるのを待つしかないだろう。その他、パッチジャージー、キャプテンマークカードも、概ね高額取引されている。横浜F・マリノス時代の限定10枚の金ペン直筆サインは、100,000円の値がつくほどだ。
またゲームカードのWCCFや、PANINI社をはじめとした海外メーカーによるカードもある。こちらは比較的リーズナブルな値段のものもあるので、入手しやすい。
ラストマッチカードも、「EPOCH ONE」で話題となり、注文数も多かった。
前記したように、3クラブを渡り歩いたJクラブや日本代表を中心にかなりのカードが出ている。日本のみならず世界のサッカーファンをも魅了したファンタジスタだけに、直筆サインではなくとも、レギュラーカードでも自分の思い出の強いクラブはぜひともコレクションにしたい。
それだけ価値のあるプレーヤーだと思う。
※今回のコラムで紹介したカードはMINT-MALLにて販売中です。
Chief(ライター)
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。ラグビー、相撲にも造詣が深い。