新日本プロレスと女子プロレススターダムの初めての合同興行有明大会が11月20日、東京・有明アリーナで行われ、KAIRIが岩谷麻優を下し、IWGP女子の初代女王に輝いた。
25分28秒、コーナーポストから全体重を乗せたインセイン・エルボー(ダイビングエルボードロップ)で3カウントを奪った。KAIRIにとって岩谷は、WWE移籍前にタッグを組んでいた盟友。シングルでの対戦は5年5か月ぶりでもあった。
2017年から渡米し、カイリ・セインとして、アスカと「カブキ・ウォリアーズ」を結成し、WWEのマットを席巻した。2020年の帰国後はWWE JAPANのプロモーションサポーターに就任。それ以来リングからは遠ざかっていたが、今年2月にスターダムに電撃復帰を果たしていた。
「(岩谷を)大好きでずっと尊敬してきた。麻優さんは引きこもり、私は落ちこぼれと呼ばれ、キャリアの前半は苦しい時が長かった。それでも、こうやって新日本プロレスさんとこんな大きな会場で興行をやらせてもらい、メインイベントで試合をさせてもらえることが本当にうれしい」と涙まじりに話した。
故・アントニオ猪木が創設した「IWGP」。歴史と伝統のあるタイトルに新たに加わったIWGP女子のベルトは新日本プロレスからいきなり、スターダムに流出することになった。「次は、1・4の試合で戦いたい」KAIRIは、来年1月4日の新日本プロレスの東京ドーム大会でのタイトルマッチを熱望した。
KAIRIのトレーディングカードはWWE時代のものが今でも人気が高い。MINTモールでも1万円を超えるサインカードが次々に売れている。人気の「Reバース」ではまだ、KAIRIのカードは登場していないが、今回の戴冠でファンもコレクターもますます、その時への期待に胸を膨らませることになった。
トレカジャーナル編集部