サッカー史上最高の選手と評され、ワールドカップ(W杯)で3回、優勝を果たした元ブラジル代表のペレさんが12月29日、天国へ旅立った。82歳だった。家族が発表した。
ペレさんは、がんの進行や、腎臓と心臓の問題の悪化により、先月末からサンパウロ市内の病院に入院していた。娘のケリーさんはSNSで、亡き父へ「私たちは全身全霊を込めて感謝し、際限なく愛しています。安らかに眠れますように」とメッセージを書き込んだ。
ペレさんは今月19日にW杯カタール大会の決勝戦後、アルゼンチン代表のリオネル・メッシについて「きょうもサッカーはストーリーを紡いでいく。いつも通り、魅力的な形でだ。メッシが初めてW杯を優勝した。彼の軌跡にふさわしいものだ」とSNSに投稿していた。
トレーディングカードでもペレさんは王様だった。今年2月にはルーキーカードがサッカーカードの最高額となる1,330,000ドル(約1億4950万円)で売買された。
このカードは、ALIFABOLAGE「1958 Alifabolaget」(PSA9)で、昨年10月に米大手オークションハウス「Goldin Auctions」で同じPSA9が記録した900,000ドル(約1億350万円)のサッカーカードの最高額を更新した。
ALIFABOLAGET社はスウェーデンのトレーディングカードメーカーで、「1958 Alifabolaget」は36枚のセット。ペレのルーキーカードはスウェーデンのストックホルムで開催されたワールドカップにブラジル代表として出場した17歳のペレの写真を使用している。ペレは準決勝でハットトリックを決め、決勝ではスウェーデンを相手に2ゴールを決め優勝を果たした。
※オークションの落札額はバイヤーズプレミアム込み
トレカジャーナル編集部