年末年始はトレーディングカードのボックスを、パックを開封する機会が増えます。このタイミングで、各社から注目のブランドも発売され、日本プロ野球(NPB)関連のトレーディングカード市場も活気づいています。
コレクターのみなさん、ご存じの通り、ここ数年のトレカの流れは、パラレル、シリアル、クローム(プリズム)、そして、ルーキーカード、ルーキーサインです。この5大要素を満たすのが、TOPPS「NPB Chrome」、TOPPS「NPB Bowman」、Epoch「2022 NPB プロ野球カード LUXURY COLLECTION」です。
それぞれに楽しめるアイテムで、2年目の「NPB Chrome」には松井秀喜、イチロー、前田健太の3選手がNPB時代のユニホーム写真にシールサインが入りました。ファーストイヤーの「NPB Bowman」に封入されている、クローム加工されたカードの輝きには心奪われ、色違いやシリアルナンバー入りのパラレルには胸が躍ります。
「LUXURY COLLECTION」も今年11月に新発売された日本オリジナルのブランドです。関係者によると、当初はエポック社のトレカの人気インサートの「GEM」にちなみ「GEM COLLECTION」という仮名でプロジェクトが進んでいたそうです。光沢感が強い昔ながらの厚みのある「Chrome」を意識して開発されました。そう言えば、ここ数年の「Chrome」は、昔に比べ、カードが薄くなったイメージがありましたね。
はっきり言って、1パックが1,100円、1ボックスが19,800円と、「NPB Chrome」と「NPB Bowman」に比べれば価格は高く、日本のトレカとしても高めの印象ですが、その分、コストパフォーマンスもかなり、高いと思います。
カードの構成は各球団から9人ずつが収録されています。メーンはルーキーで、ドラフト指名選手が全員入っていることでしょう。北海道日本ハムは12球団で一番多い9人のルーキーがおり、ルーキーが9人に満たない球団は主力選手を含めて9人になっています。その主力選手には、村上宗隆(東京ヤクルト)や山本由伸(オリックス)、さらに、佐々木朗希(千葉ロッテ)らがピックアップされており、サインカードも封入されているのは魅力です。
ルーキーカードを集める楽しみは、入団前から人気だった大物新人のカードを引き当てること、さらに、入団時は無名でも数年後にスター選手に成長するカードを持ち続けることだと思います。しいて言うなら、前者は佐々木朗であり、後者は村上、山本由でしょう。
根尾昂(中日)を除いて、カードの写真が「2022 NPB プロ野球カード」と同じ開幕前の春季キャンプやオープン戦などのものを使っていることが、残念と感じられている方もいるでしょうが、そこはご愛敬。90年代のMLBのTOPPS「Chrome」の写真もあまり、イケていなかったのに、本家「シリーズ1」「シリーズ2」「アップデート」の進化と共に、ここまで人気ブランドに成長しました。今後にさらなる期待を込めて、ということでファーストイヤーのアイテムを購入するのも面白いかもしれません。
パラレル、シリアル、クローム(プリズム)、そして、ルーキーカード、ルーキーサインです。この5大要素を満たし、しかも、すべてを楽しめる「LUXURY COLLECTION」をコレクターなら集めない理由がないのです。
★製品情報⇒⚾『EPOCH 2022 NPBプロ野球カード LUXURY COLLECTION』
★製品情報⇒⚾『2022 TOPPS NPB BOWMAN ベースボールカード』
★製品情報⇒⚾『2022 TOPPS NPB CHROME ベースボールカード』
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。