NBAワシントン・ウィザーズの八村塁が1月23日、ロサンゼルス・レイカーズにトレード移籍することが決まった。両球団が発表した。ウィザーズはケンドリック・ナンとドラフト2巡目指名権を3つ獲得した。
八村は2019年、日本人初となるNBAドラフト1巡目、全体9位でウィザーズから指名されて入団。1年目から1試合平均13.5得点、ルーキートップの6.1リバウンドなどを記録し、NBAオールルーキーチームのセカンドチームに選出された。21年には東京五輪に日本代表で出場し、次回のワールドカップにも出場が有力視されている。
NBA4年目となる今季、開幕前にウィザーズとの契約延長には至らず、来夏に制限付きフリーエージェントとなる見込みであることが米メディアに報じられていた。右足首痛のため、11月20日から1か月離脱。ここまでの出場30試合はすべて途中出場も、1試合平均13.0得点、4.3リバウンドをマークした。
新天地となるレイカーズは通算17度の優勝を果たしている西地区の名門チーム。スーパースターのレブロン・ジェームズや、昨シーズンはウィザーズで八村と同僚だったラッセル・ウェストブルックが所属。八村の代名詞でもある背番号8は、レジェンドのコービー・ブライアントが背負い、永久欠番となっている。
今季のレイカーズは、22勝25敗でウエスタン・カンファレンス12位タイと、プレーオフ、プレーイン・トーナメントへの出場へ正念場を迎えている。それでも、6位のロサンゼルス・クリッパーズとはわずか2ゲーム差、4位のニューオリンズ・ペリカンズとも4ゲーム差。ここからの上位シード獲得も十分に可能で、八村獲得はそのための切り札ともいえそうだ。
レイカーズの次戦となるは24日のクリッパーズ戦は、八村の欠場が発表されている。その次は翌25日のサンアントニオ・スパーズ戦。最短で、本拠地クリプトドットコム・アリーナで開催されるこの試合がレイカーズ・八村のデビュー戦になりそうだ。さらに1月30日には、敵地バークレイズ・センターで渡邊雄太が所属するブルックリン・ネッツとのゲームも控えており、レギュラーシーズンでは今季最後の日本人対決にも注目が集まる。
八村のトレーディングカードはルーキーイヤーから人気だった。ウィザーズより世界的にも人気が高く、歴史のあるレイカーズに移籍したことで、新しいトレカが作られることは間違いない。レブロンとプレーすることで、さらなる高みに上がり、選手個人としてもトレカの市場価格は上がるだろう。
トレード期限締め切り間際でなく、この時期に決まったトレードは全米を驚かせた、という。「8」ではない、新しい背番号「28」のレイカーズ・八村のファーストカードも「Panini Instant」で予想以上に早く作られ、コレクターとファンを驚かせるかもしれない。
トレカジャーナル編集部