阪神タイガースからポスティングシステム(入札制度)でMLB移籍を目指していた藤浪晋太郎投手が1月11日、オークランド・アスレチックスと1年契約で合意した。アスレチックスが発表した。契約内容は年俸325万ドル(約4億2000万円)プラス出来高100万ドル(約1億3000万円)とみられ、メディカルチェックを経て正式に発表される。
アスレチックスは大谷翔平選手の所属するロサンゼルス・エンゼルスと同じアメリカン・リーグの西地区の古豪。かつては、マーク・マグワイアとホセ・カンセコの「バッシュブラザーズ」、メジャーを代表する守護神のデニス・エーカズリーらスター選手がプレーしてきた強豪だったが、最近ではセイバーメトリクスをいち早く導入し、データを重視してコストパフォーマンスの良い選手と契約してきた「マネーボール」で注目を浴び、小説化、映画化もされた事で広く知られるようになった。
藤浪はアスレチックスでプレーする5人目の日本人選手で、過去には
藪恵壹投手(2005年)
岩村明憲内野手(2010年)
松井秀喜外野手(2011年)
岡島秀樹投手(2013年)
の4選手がプレーした。過去に3度開幕戦(2008年=レッドソックス戦、2012年=マリナーズ戦、2019年=マリナーズ戦)を日本で開催しており、日本のファンにもお馴染み。トレーディングカードも多い。
2020年まで3年連続でプレーオフに進出も、昨季はリーグワースト102敗。ショーン・マーフィー捕手ら主力を放出して再建モードに入っており、先発投手陣も手薄。先発陣はここ2年で19勝のコール・アービンくらいしか目立った投手はおらず、藤浪には先発ローテーション入りの可能性もある。
アスレチックスはエンゼルスと今季、3月30日からの開幕カードが組まれ、打者・大谷との対戦はもちろん、投手同士での直接対戦の可能性もある。2チームは今季、13試合が予定されており、高校、NPBに続き、MLBという最高の舞台でも夢の対決が繰り広げられる。そして、その場面は名勝負としてトレカになりそうだ。
トレカジャーナル編集部