第57回NFLスーパーボウルは2月12日、アリゾナ州グレンデールのステートファーム・スタジアムで開催され、AFC王者のカンザスシティ・チーフスがNFC王者のフィラデルフィア・イーグルスを38−35で破って3年ぶりの優勝を飾った。
歴史に残る激闘となった。第2クォーター(Q)終了時点で14-24と10点ビハインドの劣勢に立たされていたチーフスだったが、最終第4QにチーフスがQBパトリック・マホームズのパスからタッチダウン2本を奪うなどして35−27とリード。それでもイーグルスはタッチダウンと2ポイントコンバージョンで35−35の同点に持ちこむ。この時点で残り試合時間は約5分。ここからチーフスが時間を計算しながら、イーグルスに攻撃時間を許さない「クロックマネジメント」を徹底。残りわずか8秒で劇的な勝ち越しのフィールドゴールを決めて、勝利となった。
チーフスは球団史上3年ぶり、3度目のスーパーボウル制覇で、ここ4季で2度目の優勝となった。前半終了時点で10点差をつけられたチームが勝利した例は2016-17年シーズンの第51回大会でニューイングランド・ペイトリオッツがアトランタ・ファルコンズを34−28で下して以来、 スーパーボウル史上2度目となった。
試合中には古傷の右足首を痛め、顔をしかめる場面も何度も見られたマホームズだったが、天才と呼ばれるにふさわしく、攻撃の起点となり、2度目のMVPに。レギュラーシーズンのMVPがスーパーボウルでもMVPを獲得するのは今世紀では初となった。
レギュラーシーズンでMVPを獲得した際にも、マホームズのトレーディングカードは動きを見せたが、今回のスーパーボウル制覇でさらに脚光を浴びた。米大手オークションハウス「Goldin Auctions」では現在、開催されているオークションに17枚ものカードが出品され、マホームズのナンバーワンカードともいえる「2017 Panini National Treasures」のルーキーオートパッチも3枚が登場。BGSグレーディング鑑定で9点のものが100,000ドル(約1310万円)の入札額をつけている。
トレカジャーナル編集部