今季30周年を迎えたJリーグのシーズン到来を告げる富士フイルム・スーパーカップが2月11日、東京・国立競技場で開催され、昨季J1王者の横浜FMが天皇杯制覇のJ2甲府に2-1で勝ち、初優勝を飾った。
横浜FMは前半30分にGKからパスワークを駆使し、FWエウベルがゴールして先制。イレブンのうち、9人が関与するゴールにスタンドは沸いた。
J1チームを次々に撃破し、天皇杯を制したJ2甲府も粘る。前半44分に鳥海の-のクロスに、ゴール前に走り込んだFWピーター・ウタカが同点弾を決めた。一旦はオフサイドと下された判定もVARの結果覆り、ゴールが認められた。
39歳の誕生日を翌日に控えたこの一発は、18年の大久保嘉人の35歳を上回る38歳のスーパーカップ最年長弾となった。「人生で、一番長く(判定を)待たされた得点だった。最年長ゴールだとは初めて知りました。新たな記録を更新できたんですね」とうなずいた。
しかし、横浜FMは後半16分にFW西村拓真がこぼれ球を冷静に押し込み、勝ち越した。
横浜FMにとって、スーパーカップは鬼門の大会だった。過去に5度出場も全敗。数々の国内タイトルを奪取してきた名門クラブにとっては、30回目の節目の今大会こそ、獲得したいタイトルだった。今季の初戦で、昨季J1王者の実力を見せ、17日の川崎とのリーグ開幕戦へ、意味のある前哨戦で勝ち乗りをあげた。
「やっとJリーグが始まる。この勢いで戦っていきたい」と決勝ゴールの西村。トレーディングカードでも人気チームの横浜FM。この強さと人気は本物だ。
トレカジャーナル編集部