JLPGAステップ・アップ・ツアーの2023シーズン開幕戦「大王海運レディスオープン」最終日が3月18日、エリエールゴルフクラブ松山で行われた。鬼頭さくらが通算10アンダーで、2015年以来、8年ぶりとなるステップ・アップ・ツアー 2勝目を飾り、初日からの首位を守り切る完全優勝で初代女王に輝いた。今年からステップ・アップ・ツアー の優勝者もトレカにするエポック社のオンデマンドカード「Epoch One」では、その第1弾として鬼頭のカードを制作した。
濃霧のためスタート時間が2時間50分遅れとなり、規定ホール数終了を目指すため、セカンドカットが実施されるなど、順風満帆な試合ではなかった。グリーンでも9番でボギーを叩き、小林光希に並ばれた。「混戦になるのは織り込み済みでした。最初からバックナインが勝負と考え、バーディーをいくつ獲るかしか考えていませんでした」。
名古屋市出身の28歳。2014年にプロテストに合格し、翌年にはステップ・アップ・ツアー 「山陰合同銀行Duoカードレディース」でプロ初優勝も果たした。ゴルフへのひたむきな思いと苦労が生きた。後半はバーディーラッシュで一気に突き放した。「実は後半のハーフはかなり緊張していたんです。体も手もスムーズに動きませんでした。でも、このオフにやってきたことをしっかり出せば何とかなると思って頑張りました」と振り返った。
「今年の目標は賞金女王です。そのためにはバーディーをたくさん獲ること。もっとショートゲームを練習して、しっかりスコアを作りたいです」次は、JLPGAツアーでの頂点で、「エポワン」が作られるかもしれない。
トレカジャーナル編集部