「アクサレディスゴルフトーナメントin宮崎」の最終日が3月26日、宮崎・UMKCCで行われ、主催者推薦出場の山内日菜子(ひなこ)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーとし初優勝を飾った。
2002年から施行されたQTランク(ツアーの優先出場順位)が歴代で最も低い181位の26歳が、実力者を押しのけて一躍、栄冠をつかんだ。首位の川崎春花に1打差の通算9アンダーで臨んだ初の最終日最終組。2、3番で連続ボギーをたたき、最大4打差がついたが、粘りのゴルフを続け、14番でチップインバーディーを決めて首位タイに。16番もバーディーを奪い、単独首位に立った。
18番で30センチのウィニングパットを沈めた瞬間、涙がこぼれた。小学校3年生の時に初めてプレーしてから、数え切れないほどラウンドした地元のコースで悲願の初優勝を果たし「心の底からうれしい」とまた、泣いた。
2016年にプロテストに合格し大学を1年で中退した。これまでの最高成績は2021年の日本女子オープンでの5位だった。 主催者推薦で出場した今大会に優勝したことで、今季と来季の出場権を確保。「今年のQTランクでは下部ツアーの出場も怪しかったので、試合に出られることは一番うれしい。もうひとりの『ひなこ』も知ってもらえたかな」と、渋野日向子と同じ読みの名前をジョークにして笑顔が戻った。
この日の粘りなら、これからも優勝のチャンスはある。そうなると、エポック社の女子ゴルフカードにリストアップされるチャンスもある。オンデマンドカード「Epoch One」では早速、山内の初カードも登場した。
トレカジャーナル編集部
【追記】
エポック社は4月3日、今回の山内のカードについて、名前の表記を「HINAKO」から「HINACO」に変更することを発表した。山内本人の希望によるもので、購入者にはこのカードが送付される。この変更でも話題の1枚となった。