女子格闘家の山本美憂が現役引退を発表した。3月6日に都内で行われた総合格闘技イベント「RIZIN.42」(5月6日・有明アリーナ)の対戦カード発表会見で明らかにした。
山本は元レスリング女子日本代表で、2016年に41歳で総合格闘技(MMA)への参戦を表明し「RIZIN」でデビュー。ここまで総合格闘技は13試合で6勝7敗ながら、不屈の魂でリングに上がり、人気を集めてきた。
「レスリングの頃から気持ちで戦ってきた。100%打ち込める時じゃないと、試合に出ないことがルールであって、まだまだ出来ると思っても、気持ちがなかったら引退したり、この年になってMMAに挑戦したり…。現役で戦っていく情熱がないと感じられたので最後にしようと思います」と涙ながらに話した。
最後の試合は、現RIZINスーパーアトム級王者で、25歳の伊澤星花との一戦となることが発表された。同じ大会には山本の長男・山本アーセンもリングに上がる。「チャンピオンと試合ができる。私は世界一幸せなアスリートであり、母であり、感謝しかないです」と感謝を口にした。
山本はミュンヘン五輪レスリング日本代表の山本郁榮氏の長女で、弟は総合格闘技で絶大な人気を誇った故・山本KID徳郁さん、妹は元レスリング日本代表の山本聖子さん。聖子さんの夫はWBC日本代表侍ジャパンで、MLBサンディエゴ・パドレス所属のダルビッシュ有投手。山本美憂はダルビッシュにとっての義姉にあたる。
山本のトレーディングカードはBBM「2019 Infinity」に収録された。この時はレギュラーカードのみでサインカードはなし。長い格闘家人生のゴールとなる5月6日の引退試合だが、女子格闘技のレジェンドのひとりとして、サインカードが登場するチャンスはまだまだ、続く。
トレカジャーナル編集部