アスレチックス・藤浪晋太郎投手とメッツ・千賀滉大投手がMLBのオープン戦に初登板。まずまずの内容で評価を上げた。ネットオークション「eBay」では、レッドソックス・吉田正尚外野手も含め、日本のカードメーカーのトレーディングカードも注目度を上げている。
藤浪は2月28日の対エンゼルス戦で2回を1安打無失点、3奪三振と好投。高校、NPB時代から比較されてきた同学年のエンゼルス・大谷翔平投手と先発対決。2014年のオールスター第2戦以来9年ぶりの投げ合いとなった。「自分のやるべきことの方が大事だと思いつつも、楽しみにしてくださっている方も多いのは分かっている。もちろん、いいものを見せられたらと思っていた」
2回に3連続四球で無死満塁のピンチを迎えたが、三振と遊ゴロ併殺に打ち取った。「押し出しでもしたら、後で(周囲が)うるさいやろなと。抑えられてホッとした。初回は良かったですが2回に力んだので、60点くらいですか。及第点にいくかいかないか、くらいでしょうか」と本人は話したが、緊張するデビュー戦での無失点という結果に周囲も安堵した。
千賀は3月5日の対カージナルス戦に先発して2回を1安打1失点。2奪三振2四球で勝ち投手になった。初回、いきなり2者連続四球で無死一、二塁とされたが、昨季のMVP・ゴールドシュミットを遊飛、同じく強打者のアレナドを右飛。売り出し中のウォーカーを「お化けフォーク」で空振り三振に仕留め無失点に。2回に2死からバレラに一発を浴びたが、後続を抑えた。オープン戦の規定により、5回を投げきらなかったが、勝利投手にもなった。
「すごく楽しめた。名だたるバッターが3、4番にいたし、自分の中でも楽しみにしていたけど、いざマウンドに上がると、あと何秒という感じになって、頭の中がピッチクロックでいっぱいだったというのが正直なところ」と笑顔で振り替えつつ、今季からMLBに導入される新ルールへの意識を口にした。
「eBay」では、26日のレイズとのオープン戦の初打席で中越えの二塁打を放った吉田も含め、3選手のMLBルーキーのトレカは移籍決定前後から出品、落札が増えている。3月6日現在の最高落札額は次の通り。
☆藤浪晋太郎
2月16日 BBM「輝ける十代」大谷翔平 コンボカード ゴールドフォイル=600ドル(約79,000円)
☆吉田正尚
2月22日 エポック「Stars & Legeds」サインカード=499.95ドル(約68,000円)
☆千賀滉大
2月21日 BBM「2019 1st バージョン」クロスサイン(10枚限定)=230ドル(約30,000円)
それぞれ、同じカードの日本国内のオークションの落札額の2~3倍になっている。シーズンが開幕すれば、さらに落札額を上げるのは確実。TOPPSやPANINIのルーキーカードの登場も注目される。
トレカジャーナル編集部