2010 BBM Women’s Pro Wrestling Card 里村明衣子 直筆サインカード 7/21
MINT浦和店で、安野弘道店長におすすめの格闘技トレーディングカードの話を聞いたことがある。その時に「知る人ぞ、知る、すごい女子レスラーがいるんですよ」と熱く推薦してくれたのが、この里村明衣子だった。
ニックネームは「女子プロレス界の横綱」「Living Legend(生ける伝説)」「ファイナル・ボス」など、重厚なものばかりが続く。1994年にGAEA JAPANにテスト入団し、95年にデビュー。長与千種の付け人として腕を磨き、長与の後継者としてエースに。デビル雅美、ダイナマイト・関西、尾崎真弓、北斗晶、アジャ・コングら、そうそうたる強豪を次々に撃破。GAEA JAPANが解散後は「センダイガールズプロレスリング(仙女)」を旗揚げ。現在は仙女の代表取締役社長を務めている。
その活躍の場は日本国内にとどまらず、米国、英国、ドイツの団体のリングに上がった。2021年にはあのWWEとコーチ兼選手契約を結んだ。NXT UKの女子王座を獲得したこともあり、WWEのトレーディングカードの制作・販売権がTOPPS社からPANINI社に移ると、PANINIが積極的に各ブランドに里村のカードを収録した。
MINTモールに出品されている里村のカードは現在、BBMが過去に作った「女子プロレスカード」が並ぶ。直筆サインカードも多いが、中でもこの1枚は見逃せない。2010年の「 Women’s Pro Wrestling Card」に封入された21枚限定のサイン。シリアルナンバー7/21、18/21の2枚が出品されている。
その存在感を示すかのようなサイン。そして、前をまっすぐに見つめるまなざし。レジェンドと呼ぶにふさわしいコスチューム。写真だけでなく、カードのデザインも高級感が伝わってくる。
この2枚を出品したのはMINT池袋店(1F)。そういえば、安野店長は浦和店とともに池袋店の店長も兼務することになった、という。この最高の里村のサインカードを出品しているのは池袋店だけ。安野店長がついにやってくれた、という感じである。
選手切っ掛けでトレカを収集するという方は多い。その対として、トレカをきっかけとして選手を応援するという場合もある。トレカには色々な楽しみ方がある。だからトレカは面白い。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。