千葉ロッテマリーンズの澤村拓一投手のポーズが話題になっている。澤村は4月14日のオリックス・バファローズ戦(ZOZOマリン)で2点リードの9回裏に登板。1イニングを無失点に抑え、マリーンズに復帰後初セーブをマークした。簡単に2死を取り、最後の打者・ゴンザレスが中堅へ飛球を打ちあげた瞬間、打球の様子を追いながら、マウンドで腕を組み、チームの勝利が決まると力強くガッツポーズした。
この腕を組んでのドヤ顔ポーズは、澤村にとって3年ぶりのマリーンズでの登板となった4月4日の対北海道日本ハムファイターズ戦でも披露していた。
第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)でメキシコ代表のランディ・アロザレーナ外野手(タンパベイ・レイズ)が日本代表侍ジャパンを相手に見せて、日本でもおなじみになったこのポーズ。岡本和真内野手(巨人)の大飛球を「ホームランキャッチ」した際にも見せた。アロザレーナはこの後、MLB開幕後もシーズン中に見せ、今ではレイズナインにも浸透してしまった。
TOPPS社のオンデマンドカード「Topps Now」ではWBCでも、MLBのレギュラーシーズンでもカードにして、人気を集めた。澤村のポーズもエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」でもカードになった。そのタイトルは「威風堂々復帰後初セーブ」。まさに「威風堂々」とはぴったりな表現である。
アロザレーナのただの物まねという人がいる。相手に対する侮辱だと言う人もいる。でも、これは相手に向けてのものではなく、自分へ、味方へ向けたメッセージが込められているのだろう。これは甲子園でのペッパーミルパフォーマンスにも通じるはずだ。「自分自身をほめてあげたい」(by 有森裕子さん)的な意味あいもあるのかもしれない。澤村も自身のSNSで「Keep going!! やり続ける事。とにかく継続。俺にとってはそれが全て」と書き込んだ。
ロサンゼルス・エンゼルスの、本塁打を放った打者に兜をかぶせる「将軍タイム」はまだ、カードになっていないが、シアトル・マリナーズのトライデント(槍)を持つセレブレーションは「Topps Now」になった。最初にポーズを決めたのが、スーパースター候補のフリオ・ロドリゲス外野手だった事もカード化が実現した要因だったのかも知れない。
日米の野球に限らず、様々なスポーツには選手が決める個性あふれるポーズがある。決めポーズはトレカで見るとさらにカッコいい、と感じるのはボクだけだろうか?。プレーとともに、雄弁な決めポーズをトレカで見たいと思うのはボクだけだろうか?
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。